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遊びまくりのつけ [日常]

そりゃそうだわな……

ただでさえ、秋から暮れは忙しい。
物書きとしてもそうだが、なにより主婦として繁忙。
その時期をまるまる遊びほうけたおかげで
年の瀬から1月にかけて大変なことになった。
さらに家族のひとりが引っ越し、ひとりが戻る……という
ややこしい状態で家や引っ越し手配でてんやわんや。
幸か不幸か喪中だったおかげで今年のおせちはパスできたが
そうなると、掃除ぐらいはせねば、となってしまう。
とはいえ家族はみな、出たり入ったりでろくに家にいない。
ええい、てめえら手伝いやがれ! と言えないのは
長年の専業主婦生活で、家事は自分の仕事と擦り込まれた弊害だろう。
物書きになって六年、それなりに忙しくさせていただいているのだから
この思い込みとはいい加減に縁を切りたい、と思いながらも
なんとなく消えない後ろめたさ……
馬鹿だなあ……と呆れつつ、これが私だ、とあきらめかけている。

そんなこんなで無理やり家中磨きまくって(但し見えるところだけ)
迎えた年の瀬、疲れ果てて体調最悪、年越し蕎麦すら作れない状態。
夫が蕎麦を茹でている気配を感じつつ、リビングで倒れていたら
いつの間にか年が明け、某アイドル集団のカウントダウン番組が始まっていた。
大人しく倒れていればいいものを
おお、若きイケメンたちよ……なんて薄目を開けて見たら
厨房男子諸君(ふぉ~ゆ~くんたちね)が引退するタッキーの後で
きれいなターンを決めていた。
あーカウントダウンコンサートでてるんだーと無駄にテンションを上げ
座り直して拝見。
ついでにTwitterとか確認してたら
あっちこっちに見覚えのある名前と紅白の文字が……
えー!? 何があった!?
とじりじりしながら、ネットに上がるのを待って再生
(U-NEXTさんに大感謝)してみたところ、
ドラマ『居酒屋ぼったくり』で世の中にこんなにきれいな男が……
と私を驚愕させたリョウ(黒羽くん)が、
刀剣男子のどまんなかで剣舞を披露してるし
エアリーなダンス(意味不明)と芸術的胸筋で私を半ば追っかけにしかけた
厨房男子の霜川(楢木くん)が郷ひろみさんの後でにっこり……
もうね……事前にちゃんとチェックして録画しなかった自分を呪うばかり……

とまあこんな具合でなけなしの体力が全喪失。
年明けは見事に熱を出していた。
ぶっ倒れていたせいでスケジュールは目茶苦茶
こなせない仕事に焦りまくり。
そこに家族の引っ越し手配が重なり、挙げ句の果てに洗濯機昇天……
買い直そうとしたら水道の蛇口が低くて工事が必要と判明。
次から次へと疲れることばかり相次いだ。
世は前代未聞のインフルエンザ大流行
流行には粛々と乗っかる秋川も見事に罹患。
二ヶ月間で二度も高熱を発するという素敵すぎる事態に……
それでも〆切はやって来る。
物書きだって有休が欲しい、なんて頭が湧いてるとしか
思えないことを言いつつ、無理やり脱稿、改稿、再提出……
イラストチェックに、校正に、コミカライズのネーム確認……

ぐわああああああ!!!

もう嫌だ。
秋川滝美はここに宣言する。

今年こそ、今年こそは、もうちょっと身の程をわきまえる!!!!

楽しいからってやるべき事をほっといて遊び回ったりしない。
能力以上の仕事を抱え込まない。
体力は自分が思っている半分しかないと心得る。

ということで、以上、
丸一ヶ月、ブログの更新もできなかった秋川の言い訳でした。

どちら様も、遊びすぎと過労、風邪、インフルエンザにはお気をつけて。



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遊びまくりの日々&刊行案内 [日常]

物書きになってよかった。

ばたばたしている間に過ぎてしまったが
不肖秋川、この10月でデビュー丸六年が経過した。
その間に出た本は……もう数えるのをやめた。
単行本発行後の文庫を一冊と数えていいのかとか
コミカライズはいれちゃだめだろ、とか
翻訳版は……とか
もうね、わけわららん。
とにかく、とりあえず毎年何冊か出していただいてます
お読みいただいた方、本当にありがとう!
版元さん、赤字はどこかの大作家様で埋めてね! 
以上、ってなもんである。

そんな私ではあるが、今年は本当にいい年だった。
『居酒屋ぼったくり』のドラマ化が嬉しかったのはもちろんのこと
『放課後の厨房男子』まで舞台化していただけた。
そしてこの『舞台』というのはどうにも魔物。
同じ演目であっても、演じ方は毎回変わる。
そのときに、その場所に行かなければ観られない。
さらに著作権も放送禁止用語も知ったことかと暴れ回る。
その熱さ、自由さに引き釣り込まれる。
もしも私が物書きにならなくて
作品が舞台化されることもなければ
舞台に足を運ぶことなどなかったに違いない。
それを思うと、しみじみ物書きになってよかったと思う。
年を取って体力が衰えても『観る』ことはできる。
それを学ばせていただいた価値ある一年だった。

ということで今年の最後のお知らせ。

*****************************

『居酒屋ぼったくり5』文庫(アルファポリス) 刊行しました。

  今日あたりから店頭に並び始めると思いますので
  年末年始、炬燵に足でも突っ込みつつまったりと
  お読みいただけると幸いです。

*****************************


以下、防備録。

・『ボヘミアン・ラプソディー』

  日曜日の午後、なんとなくどこかに行きたい気分になって
  かといってこの時間からじゃ……とあきらめかけたたとき
  映画鑑賞を思いついた。
  で、上映中のタイトルを調べてみたらちょうどよかったのが
  『ボヘミアン・ラプソディー』
  正直言って、もともとQUEENのファンじゃなかったし、話題に
  なってるから観てみるか~ぐらいの感じだった。
  でも行ってみたら、いつも閑散としている地元の映画館なのに
  けっこうな割合で席が埋まっている。
  おー! と変な感動を覚えつつ観てみたら……
  はい、すっかりしてやられました。
  頭の中はQUEEN一色、それどころかコピーバンドまで調べ初めて
  あ、これ何年か前に偶然観たイカすおっさんたちだ!なんてことに。
  年齢を問わず、ファンじゃなくても惹きつけられる一作。
  というか、是非劇場で観てください。

・『美少年』(劇団 『柿喰う客』 下北沢 Geki地下Libertyにて)

  タイトルが美少年なのに美少年がひとりも出てこない!(演者曰く、です)
  理由はオーディションでひとりも美少年が応募してこなかったから。
  その状態でどうやって上演時間をやり過ごすか、ということに全てをかけた
  『男優四人による濃厚かつ耽美な幻想怪奇談』(パンフレットより)
  観る前は、どんなに怪しい世界だろう、と思っていましたが
  想像と180度逆方向に怪しすぎる、小劇場の特性をフルに生かした作品
  とにかく言葉のシャワーというか、台詞の暴風雨に晒された気分になりました。
  演者は四人、衣装チェンジもなく、小道具すらない状態で
  何人、いや何十人もの登場人物を演じ分ける。
  その圧倒的演技力とステージから発せられる熱量に脱帽。
  なにを見せられたんだ……というよりも、よくこれを観ることを選んだ私!
  と自分を褒めたくなる(←馬鹿たれ)作品だった。
  演者のひとり、田中穂先さんとの出会いに大感謝。
  (この方も『厨房男子』の演者のひとりでした)
  30日まで東京、1月9~10日三重、1月18日新潟にて上演。
  お時間がある方は是非ご覧ください。
  日頃から『言葉が足りん!』と叱られちな方におすすめです。


・『超ピカイチ!』(劇団 『梅棒』 新大久保 東京グローブ座にて)
 
  同じく『厨房男子』に出てくださった楢木和也さん出演作品
  彼のキレッキレのダンスに魅了され、もっと観たい! と出かけた作品。
  ホームベースである『梅棒』で、彼はどんな風に踊るんだろう……と
  わくわくしながら観に行ったところ、どんな風もクソも(失礼!)
  二時間フルで踊りっぱなし。
  台詞はほとんどないのにダンスと歌だけでストーリー展開がちゃんとわかる。
  要するに物書きに圧倒的敗北感を味合わせてくれるすごい作品でした。
  全員ものすごくきれっきれ、何度出てきてもきれっきれ、いつまでもきれっきれ……
  二時間を満面の笑みで踊り通す体力に『ええのう……若いもんは……』なんて
  見事に方向違いの羨望を抱いてしまった。
  学園もので、若者の元気さと楽しさをふんだんに伝えてくれる作品でしたが
  涙がこぼれそうになるシーンもちらほら……
  前日観た『美少年』とはある意味真逆、台詞を限界まで抑えた作品に
  舞台の奥深さを感じました。
  (ところで、上演後おこなわれた『定期テスト』の際
  いきなり出された算数問題をすらすら解いた楢木さん……
  ダンサー、振り付け、俳優……その上、頭もいいとかずるいだろ!)
  
  29日まで東京 1月5~6日大阪 1月9~10日愛知にて上演。
  お時間のある方は是非!  
  華麗なダンスとちょっと泣かせる友情物語、妖怪も出るよ!な楽しい舞台。
  ものすごく元気がもらえますので、エネルギー不足で喘いでいる方におすすめです。

 そんなこんなで、最近遊んでばっかりでちっとも仕事をしない秋川ですが
 そろそろ編集担当さんの笑顔が引きつり始めそうなので
 今日からでもちゃんと書こうと思ってます。
 あ、でも『美少年』には『乱痴気』、『超ピカイチ!』には『定時制』っていう
 役をシャッフルしたバージョンがあるのよねえ……
 『ボヘミアン・ラプソディー』を含めて、三つともまだまだ上演中
 もう一回観たいなあ……どかっ! (三人ぐらいの編集担当さんに蹴られた音)
 ごめんなさい、年が明けたら更生しまーす!!
 どかっ! どかっ! どかっ! どかっ! (ひとり増えちゃった……)


というわけで、遊びまくりの秋川ですが、
今年は本当にお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
ちょっと早いですが、皆様よいお年をお迎えください!



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『ENTA!』観てきた! [日常]

縁は異なもの味なもの。

舞台『放課後の厨房男子』を主演してくださった
『ふぉ~ゆ~』のステージ『ENTA!』を観てきた。
もともとどこかで観る予定だったけれど、この日に決めたのは
同級生の友だち数人とランチの予定があったから。
その日のゲストが『爆笑問題』さんだったのは
宝くじに当たったようなものだったと思う。
舞台のチケットなんて取ったことなかったから
大丈夫かしら……と不安たっぷりにサイトを開いて申し込み方法熟読。
すったもんだの末、ただいま用意できるのはこんなかんじ~と
表示されたのは二階席……
やっぱり前のほうは完売かーとちょっとがっかりしつつ
それでもやっぱり観たいし、新参は後のほうが邪魔にならないよね
ということで、購入キーをぽちっとな。
(以上、おばさんチケットゲット篇)

で、行ってみましたZepp DiverCity東京、座ってみました二階席。
そしたらまあ、これが素晴らしくよかった。
ステージまでの距離は確かに遠いけれど
バックモニターにどばーん!と演者さんたちの姿が映し出さるから
双眼鏡はいらないし、四人のフォーメーション(?)がはっきりわかった。
なによりよかったのは、ファンの皆さんの反応まで全部拝見できたこと。
拍手する、声を出す、踊る(これ、マジです。ファンまで踊るんですENTA!は)
その全部が、何日も練習したみたいにきれいに揃っていて
あーここにいる人たちは本当に『ふぉ~ゆ~』が大好きで
だからこそちょっとの指導でこんなふうに踊れるんだな~
メンバーと以心伝心なんだなーと感心、いや感動してしまった。
言うまでもなく、私は完全に乗り遅れのアウトでしたけど
自分の姿は自分じゃ見えないからよしとする。
私より後にいたファンの皆さん、ぶち壊しおばさんでごめんね。
(以上 おばさん 踊ってみた篇)

ということで『ENTA!』満喫させていただきました。
東京は本日6日で千穐楽ですが、大阪、名古屋とステージが続きますので
内容について詳しくは触れません。
でも、ファンの方々がたーーくさん呟いてらっしゃるので
気になる方はそちらを……。
また、当日券が出るみたいですので、お時間ある方は是非!


【おまけ】

今回はなんの打ち合わせもなく、完全に単独で見に行ったのですが
ロビーでばったり舞台『放課後の厨房男子』の偉い人グループに遭遇。
わあ、すごい偶然! と大喜びしていたら厨房男子で舞踏部を演じてくれた
野澤祐樹さんと田中穂先さんも観劇。
終演後楽屋で『チーム厨房男子集合!』状態になってしまいました。
なんというか……『ご縁』ってこういうことを言うんだろなあ……
こんなご縁に結ばれたカンパニー、絶対またやれる、やれないはずがない!
などと拳を握りながら帰ってきました。
演者の皆さんもスタッフさんもすでにすごく素敵ですが
私も、秋川作品ならやってもいいぞよ、言っていただけるよう
頑張ります。
道はある、なくても創れ! の精神で。


ENTA.JPG



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夏季休暇&刊行案内 [日常]

宿題はちょっとずつ。

遅咲き過ぎるデビューからこの秋で六年。
なんだかいつも追いまくられていた。
このあたりで一息ついても罰は当たらんだろう……
なんて考えたのが運の尽き。

8月後半は休みます!

現在仕事が進んでいる版元にそんな連絡を入れたのが6月。
そりゃそうですよ。
〆切をきっちり守ることだけが取り柄の秋川滝美、
休暇取得で仕事に支障を来すわけにはいかない。
性格を考えても、仕事を放置しては休まらない。
だからこそ、前もって連絡をしたわけである。

そしたらまあ……来るわ来るわ来るわ……
各種連絡、確認、そして校正……
なんせ、秋は秋川の季節、と言いたくなるほど
拙作の刊行は例年秋に集中する。
今年も単行本やら文庫やらコミカライズやらが目白押しで
本来なら8月後半はその準備に追われまくる時期なのだ。
それをひっくり返しての休暇宣言、そりゃあ前倒しにもなる。
それでもさすがに、連絡してから一週間ほど経ったある日
三つの版元から同時に校正紙が届いたときは青ざめた。
これらをこなして、書き下ろしの原稿を書いて
イラストチェックして、三つのうち二つは初校、再校だから
休みまでにもう一回二回校正が必要で……
ああ、そういえば居酒屋話のコラムもまだ……

大丈夫か、秋川……休暇までに過労死するんじゃないのか……

それでもひいひい言いながら、ひとつひとつ片付けて
世間様がお盆休みに入ったこの時期、やっと休暇の目処が立った。

あー……マジきつかった。
もうこんなのはこりごりだ。
自営業は長期休暇なんて企んじゃためだ。
自分以外に仕事をしてくれる人がいないのだから
老体(爆)にしわ寄せが来ないよう、地道な努力が必須。
夏休みの最後に一気に宿題を仕上げるような気力も体力もござらん。

というわけで、仕事スケジュールが真っ白な十日間ゲット……
と、思っていたら、上げた原稿の改稿作業が……
うーむ……インターネットの発達って諸刃の剣だな、などと嘆きまくりつつ、
なんとか改稿作業も休みまでに終わらないかと画策中。
台風と暑さの波状攻撃も加えて
老体に打つ鞭の多さに泣きそうな夏である。




【お知らせ】

以下、8月下旬から秋にかけての刊行予定です。
どちら様もよろしくお願いいたします。

*************************************

・『向日葵のある台所』      KADOKAWA    8月30日刊行 (単行本)
・『居酒屋ぼったくり4』     アルファポリス  9月下旬刊行 (文庫)
・『放課後の厨房男子 野獣飯篇』 幻冬舎      10月上旬刊行 (文庫)
     →『放課後の厨房男子 進路篇』タイトル変更

************************************* 

  以上が既に刊行予告に上がっているもの。
  しわすだ先生のコミックス、『居酒屋ぼったくり3』も8月末に刊行されます。
  あとは……いつもの居酒屋話の新刊と幻冬舎さんから単行本が年内に出る予定。
  文庫ももう一冊ぐらい出る……かもしれません。

  なお、『向日葵のある台所』につきましては、
  これまでとあまりにも作風が違い、執筆途中で担当編集様に
  「いっそ、イヤミスにしますか?」と訊ねられ、挙げ句の果てに
  『問題作』と銘打たせたほどの内容です。
  こういうの、うちはトクイなんですよ~と仰るから、そうか『得意』なのか、
  とほっとしたら、実は、うち『で』は『特異』なんですよ~の聞き間違い。
  (近頃耳もやる気がなくてねえ……)
  おそらく、どうやって売るんだこれ? 状態だったと思われ……(涙)
  要するに私としては、お読みいただくにあたっては『なにがあっても自己責任で!』
  と申し上げるしかない代物なのです。
  正直、ぶん殴りたくなるような奴がでてきますし、
  読了後『けっ!』となる確率が72%(妙にリアル)ほどあります。 
  すでに予約は始まっておりますが、お求めの際はくれぐれもお気をつけて……
  この本が刊行されるころ、秋川どっぽり休暇中、そこらにいませんのであしからず。
  作者逃亡必須の『問題作』、乞うご期待!(をーい!)



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赤城乳業『ガツン、とみかん』の気持ち [日常]

わかるぞ、その気持ち。

先般、『ガツン、とみかん』というアイスキャンデーが
発売二十周年を迎えたそうだ。
私はこのアイスキャンデーがとても好きで
発売期間中(季節限定商品らしい)はかなりの確率で
家の冷凍庫に入っている。
『ガツン、と』というだけあって、みかんはたっぷり
酸っぱすぎず、甘すぎず、どれだけ暑い日であっても
このアイスキャンデー一本で涼を得ることができる。
それでいて、酸味も甘みもしつこく口の中に残ることなく
後味さっぱり。
私にとって夏の必需品というべきアイスキャンデーなのだ。

ところが、この『ガツン、とみかん』が発売二十周年にあたって
だしたツイートがこちら。

『ガリガリ君より売れてないボクの二十周年なんて』

おーーーーーーーい!!!
不肖秋川、当世きっての自虐キャラ(そこまでじゃない)
君の気持ちは痛いほどわかる。

思わず冷蔵庫から取り出したオレンジ色のバーを
涙で溶かしそうになってしまった。
ごめんよ、『ガツン、とみかん』……

世の中、上を見れば切りがないが、下を見ても切りがない。
全体を見回して、ここにいるならまずまず……
なんてにんまりできる人もいるだろう。
けれど『ガツン、とみかん』君はそうじゃない。
同じ赤城乳業さんから発売されている永遠のベストセラー
『ガリガリ君』を見上げては、ため息ばっかり吐いている。

赤城乳業って言えばガリガリ君……
遠いなあ……ガリガリ君。
すごいなあ……ガリガリ君……
ボクなんて、ガリガリ君ソーダ味の一四分の一しか売れてない……

なんて。

ああもう……なんてかわいいんだ『ガツン、とみかん』!!
生まれては消え、消えては生まれるアイス業界の中
二十周年を迎えられるなんて、ものすごい偉業。
そんな偉業はなんのその、ガリガリ君と比べて落ち込んでいる。
君はなんて酸っぱい存在なんだ!!!(さすがみかんたっぷり)
そんな君だから愛おしい。(そして美味しい)
私は一生、君の味方だからね!!

てなわけで、私はこれからも『ガツン、とみかん』を買い続け、
ガリガリ君が話題に上るたびに
「そういえば、同じ赤城乳業で『ガツン、とみかん』というのがあるけど~」
なんて、しれっと宣伝することにする。
頑張れ、『ガツン、とみかん』、気付いていないかもしれないけど
君のファンは全国にたくさんいる。
だからこその二十周年、本当におめでとう!
これからもけなげに頑張ってくれ!

ということで、力一杯『ガツン、とみかん』を応援したところで
ひとつご報告。

講談社文庫『幸腹な百貨店』 発売一週間で重版となりました。
これも偏に皆様のおかげと深く感謝しております。
本当にありがとうございました。
シリーズ第三作となります『幸腹な百貨店 催事場で蕎麦屋呑み』
も発売中、こちらもよろしくお願いいたします。


なお、この報告は『ガツン、とみかん』君の話とは関係ありません、たぶん。



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スクリーンショット撮ってみた! [日常]

なせばなる。

ちょっと調べればできるはずなのに
今の今まで放置していた私。
どうしてもスクリーンショットというのが撮りたくなって
やっとこさ重い腰を上げた。(それほどのことではない)

その撮りたかった画像というのがこちら。
(いや、私、これを見て初めて知ったんですけどね。どっきりじゃないよね?)

感想。わーい岩手に引っ越すぞー!(←あほ丸出し)



Screenshot_20180518-120457.png


ということで、岩手(もしかしたら隣県も?)の皆様
6月7日より深夜枠にて放送、どうぞよろしくお願いいたします。
眠れなくてお困りのときなどお気軽に……




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土曜日の過ごし方 [日常]

忙しいのか、暇なのか。

物書き業の切なさなのかなんなのか
私の日常に土日祝日の感覚はない。
一年中、旅にでも出ない限り
午前中は仕事、午後はだらだら……ということになっている。
年中無休でうんざりだ、と思う反面
待てこれ、一年の半分はだらだらじゃん……と苦笑したり。
そんな中、『居酒屋ぼったくり』のドラマが始まった。
以降は、私の土曜日の過ごし方である。

午前9時。
  洗濯やらなんやら済ませて机の前に座る。
  でもメールチェックだのポイントサイト巡りだの
  (まだやっとんのかい!!!)
午前9時半~10時。
  うーんそろそろ仕事せねば~と書きかけ原稿を開く。
  昨日書いた部分を読み返し、ウオーーーっと消して書き直し。
午前11時半
  いつもの宅配業者さんがブブーッとやってきて
  ドラマの完パケ(放送用に仕上がったDVD)を届けてくれる。
午後1時半~2時
  明日書き直しになる(涙)とわかっている原稿をとりあえず保存して
  本日の仕事終了。
  そういえばご飯を食べていないと気付き
  届いたばかりのDVDを再生しつつ昼ご飯。
午後2時半
  夕食作成開始……とはいっても完璧に酒の肴
  要するに今見ていたドラマに作者自ら飯テロられて
  同じメニューを作成。
 (とりあえず原作者なので今回どの料理が出てくるかは知っているから
  昨日のうちに食材は揃えてある)
午後7時
  下の子帰宅、上の子は行方不明……成人済みの男なんざ知るか!!
  いそいそと食事(いや酒だな)の支度を調え、テレビをつける。
  画面に出てくるとの同じ料理をつつきつつ、DVD視聴
  放映時間より前に見られるのを感謝しろ! などと
  我が子相手に恩着せまくり、大いに嫌がられる。
  途中、ぱっと写った画面を見て
  『このご飯と豚汁と人参の葉っぱの並び方って……』
  と姑みたいな突っ込みをしたとたん
  『一品ずつ出てきたんでしょ』
  人参の葉っぱでご飯を食べてるところに
  豚汁が届いたらこういう風になるよ、
  きっとこのあと、アキは自分で位置を直すんだよ
  と冷静に反論され、さすがは居酒屋でバイト中……と感心する。
  それに、真ん中に真っ白なご飯が入ることで
  サイドの人参の葉と豚汁がものすごくきれいに写る。 
  ご飯が左、汁物は右、という指摘を覚悟でこの形で撮った
  スタッフに脱帽である。
  
 (知らんけどね。ただのすっとこ……いやいや/笑)
  

こんな感じで、画面の中の料理と目の前の料理を見比べ
やっぱりプロの料理はきれいだなーと呻きつつ
「えーい、こっちがオリジナルじゃい!!」とまた酒を含む。
となりでは下の子が地団駄を踏む。
なぜならこいつ、成人までカウントダウン状態。
もうあとちょっとでお酒が解禁になるのだ。

この子が誕生日を迎えればいっしょに酒を酌み交わせる。
上の子はちょっとお酒が苦手な体質だったけれど
こいつは見るからに『呑めそう』……ああ楽しみ。
そしてこの子が成人すれば、私は監督義務から解放される。
親として子に向ける心配は決してなくならないけれど
それでも、なにが起こっても自分の責任と言い放てる。

テレビの画面に飛び込めるほど大きく育った『居酒屋ぼったくり』と
無事に成人を迎えた我が子。
それを眺めつつ、酒を嘗める日はもうすぐそこ。
幸せな幸せな土曜日である。


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最強ストッパー [日常]

〆切最強。

一月は行く、二月は逃げる、三月は去る……とはよく言われることだが
今年ほど早かった一月は記憶にない。
どれぐらい早かったかというとお正月に酒すら呑んでない。
(全然、説明になってないな)
その代わりに雪がちらつくような極寒の中
ビールを五種類いっぺんに試し呑みという荒行はあったが
正直、夏いやせめて春なら……と思った。

それはさておき、すっ飛んでいった一月の中で思ったのは
〆切ってすごい、ということだ。
何を隠そう、私はかなり不器用だ。
一度にできるのはひとつ、うんと頑張ってふたつ
三つ以上になると全部がはじけ飛んでしまう。
はーい、キャパオーバー~! てなもんである。
そんな私に原稿と校正とコミカライズ&ドラマにまつわる
あれやこれやそれをいっぺんにこなせという無理難題。
これだけ体重があるんだから、いっそふたりに分けてくれ!
と叫びたくなる状況だった。
要するに、私にドラマ化なんて百年早かったということ。
その上、折悪く子どもたちは揃ってテスト期間中。
普段なら『めしよろ~」なんて、どこのJKだと思うような台詞で
食事作成or調達を頼んでしまえるのに
彼らは彼らで精一杯……
結果として、秋川家の夕食は悲惨なことになった。
しかも野菜高騰で慢性的な野菜不足
これじゃあ風邪のひとつやふたつ引いても当然。
それでも気合いで〆切までは~と頑張って
できてない原稿をできたふりで版元に送りつけた。
(すごい面の皮の厚さだ)

その結果、襲ってきたのはありとあらゆる体調不良。
肩はがちがちだし、腰は悲鳴を上げてるし
頭痛はするし、咳もちらほら、ところによっては鼻水。
胃は痛いし、吐き気もするし、
お肌はぼろぼろだし、あっちこっち痒い(いやこれは元からだ)
これだけの不調をたったひとり(!?)で堰き止めるなんて
まったく〆切ってやつぁ! である。
こんなに強力なストッパーなら、いっそ毎日〆切……落ち着け秋川。

ということで〆切最強、
だれか私に、まともなご飯を食べさせてくれ! なのであーる。
(こんなこと言ってていいのか、飯話書きが……汗)



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【追伸】

  諸般の事情で刊行予告は遅れておりますが、
  出るべきものは出るべき時期に出ます。(たぶん)
  体調不良で原稿が上がらず、刊行ストップということでは
  ありませんので、ゆるりとお待ちいただけると幸いです。
  またドラマのほうも順調に進んでいるようですのでお楽しみに。
  



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来年の目標 [日常]

止める勇気、人に任せる勇気。

継続は力なり、という美しすぎる日本語があって
私は思いっきり呪縛されている。
つまり、いったん始めてしまったら止めることができない。
ダイエットすら、止めることができず
継続のためにリバウンドを繰り返すというていたらく。(をい~!)

まあそれは笑えない冗談であるが(いや、事実だな)
おおむね、いったん始めたことはやめたくないという強い意志がある。
状況だけ見れば、三日坊主の対極にあるのが秋川だということになるが
これが見事なぐらい実を結ばない。
ただだらだら続けているだけではどうにもならん、という生き見本である。
しかも始めてばっかりなのでやることは増える一方……

さらに私は稀代の『いらんことしい』(余分なことをする人)で
自分の担当を越えて色々やらかすことが多い。
そして、その底にあるのは純然たる奉仕精神なんかじゃなく
『そうすることで自分がいい目にあいたい』という薄汚い下心だけなのだ。
もうね、『見たらわかる、あかんやつやん』って話なのである。

心身ともに坂を転がるように衰えていく中
余分なことに気力、体力を奪われていては
本当に大事なことができなくなってしまう。
これから先、忙しくて、忙しくて、忙しいだけの人生でいいのか!
仕事で忙しいのはありがたいし、本望でもあるが
そもそも仕事だけなら、ここまで忙しいわけがない。(……たぶん)
とどのつまり、その他諸々との合わせ技で忙殺されているのである。

この際、『どうしても私でなければ』なんてものは
この世の中にはないのだ、と自分に言い聞かせ
アウトソーイング上等、敵前逃亡ばっちこいを目指すことにする。
でもって、なんとしてでも休みを作って残り4つとなった
『行ったことがない県』を踏破するのじゃ~。

来年の秋川はメンタルをそがれそうなことを
片っ端から人任せにして『楽に生きる』のが目標。
頑張らないし、必要以上のことは絶対やらない。
どちら様も、そこんとこよろしく!

ということで、今年も大変お世話になりました。
何でも止めちゃいたい症候群真っ盛りのぐだぐだ秋川ですが
来年もよろしくお願いいたします。
皆様、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。




**************************

【防備録】

・2017年 刊行

 居酒屋ぼったくり7          (アルファポリス)
    〃    8          (   〃   )
 幸腹な百貨店 デパ地下おにぎり騒動  (講談社)
 放課後の厨房男子 文庫        (幻冬舎)
 放課後の厨房男子 まかない飯篇    ( 〃 )

・2018 執筆&刊行予定
 
 A社、K社、G社、K社(新規)にて単行本&既刊文庫化数冊
 
 
   うーん……このうち数冊は脱稿、初校済みとはいえ……うーんうーん……(汗)
  

*****************************

 
 
 
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リフォーム工事完了 [日常]

辛い一ヶ月だった……

建ててそろそろ15年になる我が家。
十年を過ぎたころから、近隣で外装工事が増えてきた。
(我が家はミニ開発地なので建設が同時期)
我が家もそろそろやらねば……と思い続けて五年、
やっと重い腰を上げた。

以前なら、色々調べて他社見積もりも取って……と
やったのだろうけど、どう考えても余力がない。
やむなく、建てたメーカーに頼んでリフォームすることに。
高いことはわかっていたし、それ故に近隣は他社に依頼もしていた。
でも、建てたところに頼むのは手っ取り早い。
なんせ、一切何も考えず
『オーダー! 建てたときの状態に戻す~!』
なんて鐘を振る施主なのだ。
塗料からなにからすべてデータが残っている会社に頼むのが一番。

そんなこんなでリフォームを決定し、着工したのが11月1日。
台風にも大した雨にも遭わず、順調に行程を昇華。
外装は新築同様になったし、ベランダの防水も床下の防蟻もやり直し
どさくさ紛れに水回り清掃五点セットとやらも導入。
(これは別会社だったけれど、とにかく換気扇からトイレまできれいになった)
専業だったときですら持て余していた掃除全般。
これ以上放置したら何が湧くやら……という状態で
周り中からアウトソーシングを勧められていたが
家の中に人が入ってくるのが嫌で目を瞑っていた。
でも、どうせ毎日作業員がやってくる生活、ついでにやってしまえ!
ということで、まとめて依頼して掃除してもらった。
正直、まあすごい! と感心する出来ではなかったけれど
何もしないよりは『はるかに』まし。
ぶっ壊れ寸前の下の子の部屋のエアコンも入れ替え手配済みだ。

もうひとつ気になっていたのはカーテンで
これは新築時から15年、一度も交換していない。
これを機会に全取り替えしてしまおうかと思ったが
値段を見て目が点。
新築時、日当たりがよくて明るい家に住みたがった馬鹿(→私)のおかげで
窓がすべて規格外、既成カーテンが一切合わない仕様なのだ。
(しかも数も多い)
さすがに外装工事した上にカーテンに数十万は無理。
これから家を建てる皆様、窓のサイズには気をつけて~
なんて泣きながら洗濯、総取り替えはあきらめることにした。

かくして一ヶ月に及んだ工事は本日にて完工。
ただいま、絶賛足場取り外し中、である。
にしても……本当に工事って大変だ。
窓一枚隔てた向こうに人が居て、あれこれやっている――
これだけでも家で仕事をする者にはけっこう辛い。
その上、作業前後の挨拶だの、お茶出しだの
数日おきに回ってくる施工会社の報告云々……で
気を取られることが山積みなのだ。
何より辛いのは、昼食後ちょっと一眠り……が不可能だったこと。
これは6時半起床、25時半就寝の私には地獄そのもの。

一時は外に作業部屋を借りることも考えたが
さすがにそれは……と断念(それぐらいならカーテンを買う!)し
無理やり仕事をしていたけれど、進捗は『ごめんなさい』のひとこと。
留守にできないから、調べにいかねばならないことも放りっぱなしにしている。
唯一の救いは、いわゆる『大掃除』がほぼ終わっていること。
おせちはたぶん作るだろうけど、それは頑張れば二日でなんとかなる。
あとは腰を据えて、ひたすら書いて挽回するだけ……
って、言うは易し、おこなうは難し、の典型だな(爆)

てなわけで、リフォームその他完了。
あとは書け、ひたすら書け、さあ書け書くんだ秋川!
なのであった。

【業務連絡】 

某社編集担当様

こういう事情で遅れております。
予定消化率は6割、明日、いや来月(←ぬるすぎ)からテキパキ頑張りますので
勘弁してください。(土下座)




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