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『きよのお江戸両日記5』刊行 [小説のこと]

今は本当に春なのか?

四月は春だと思っていたが、
気温から察するに初夏としか思えない。
今年は桜がなかなか咲かず
冬が居座っていると思ったらもう夏の気配。
秋が短くなってきた気がしていたが春までこの有様。
日本はいずれ四季の国ではなくなってしまうのかもしれない。
日本に美味しいものがたくさんあるのは四季があるからこそだ。
春と夏がなくなったらどうしよう……

そんなことを思い悩んでいたら、刊行日を過ぎていた。
ということで、大急ぎでお知らせ。


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『きよのお江戸料理日記5』 アルファポリス文庫  4月17日刊行

  
きよ5カバー.jpg


  右も左もわからないまま大坂から江戸に出てきて
  ひょんなことから料理の道に入ったきよ。
  この巻では、またまた『腰の軽い与力』の思い付きで酒合戦の開催を
  余儀なくされる話のほか、引っ越してきた夫婦や迷子の世話に奔走する話
  『千川』の主の留守を守る話、など盛りだくさん。
  相変わらず素敵すぎる丹地陽子先生のカバーもついております。
  金運が急上昇しそうな黄金色のカバーイラストですので
  そちらだけでもぜひご覧ください。


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昨日、お正月の能登に続き、四国でも大きな地震がありました。
被害に遭われた方々にお見舞い申し上げるとともに
必要な支援が迅速におこなわれることをお祈りいたします。


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道を辿る力 [小説のこと]

ご無沙汰過ぎて言葉もない。

あれよあれよという間に新年度ころか節分も過ぎ
雛祭りはもうすぐそこ……
例年ながら年の瀬から三月までの速さに驚く。
それはきっと、この時期が旅物の取材期間となっているためで
あっちにいったりこっちにきたりしている間に
気がついたら季節が変わっているのである。

とりわけ今年は、元日早々の地震で
能登地方が大きな被害を受けた。
能登といえば、十一月に刊行した作品で
扱ったばかりの町である。
特に輪島は、取材に赴き、町の隅々まで歩き回った。
朝市通りは火に呑まれて無残な姿、
静かな波を湛えていた海岸線は盛り上がり
キリコ会館も詳報はない。
息を呑むほど美しかったキリコの数々、
キリコの歴史や現在の使われ方を説明してくれた方、
御陣乗太鼓のポスターをくださった売店の方……
朝市で干物をおまけしてくださった漁師のお母さんと息子さん、
お土産にと何膳ものお箸をくださった割烹のご亭主……
皆さん、ご無事だろうか……

ある意味、取材というのは残酷だ。
詳細にメモを取り、何枚もの写真を撮る。
そこに住む人の思いが知りたくて、
できる限り言葉を交わす。
たった一泊、二泊の時間であっても
なんとなく訪れた場合の何倍もの記憶が残る。
そのために取材に行っているのだろう、とわかっていても
被災前の姿を覚えていればいるほど
失われた風景が辛い。

それでも……地震はもう起こってしまった。
過去に戻ることは出来ない以上、
どうしたら立ち上がれるのか
そのために私になにが出来るのかを考えなければ……

復興の道は細く、長く、険しい。
それでもあの町の方々には
その道を辿る力があると信じている。


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こんなことを一緒にするのか! というお叱りを承知で、刊行報告。
この姉妹も彼女たちなりの苦難を乗り越えてここまで来ました。
大災害とは比べものにならないかもしれないけれど、
周りの人々、そして道は続くと信じる力が支えだった思います。
いつかきっと……と思っていただければ幸いです。


『居酒屋ぼったくり おかわり!3』文庫 アルファポリス 2月21日刊行

おかわり3 文庫カバー.jpg




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『ひとり旅日和 幸来る!』刊行 [小説のこと]

本日発売。

シリーズ第五弾、『ひとり旅日和 幸来る!』が本日刊行。
すでに店頭に並んでいる書店もあるようですが

このカバーになっている場所の取材は
かーなーりー! 大変でした(笑)
悪条件が重なって、もう無理かと思ったけれど
どうにも諦めきれませんでした。
それでもなんとか行けたのは、私のこれまでの行い……ではなく
日和にこの風景を見せてやりたいという執念の結果。
甲斐あって、本当に素敵な旅となりました。
筆舌に尽くしがたい風景とはあのことですが
少しでも皆様に共有していただければ、と思います。

気になる書影はこちら。
主人公の日和さん、いろいろ頑張っておりますので
お見かけの際は是非。


幸来る! 書影.jpg


なお、本作をもちまして今年の秋川の刊行は終了。
来年は春になるころには何かしらお届けできるのでは……
と思っております。
書き下ろし年三冊にという目標は
いつになったら達成できるのかしら……



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刊行予告『深夜カフェ・ポラリス』 [小説のこと]

おお、間に合ってる!

新たにというか再燃というか
また戦争が始まって暗い気持ちになる中
ちょっと気になっていた個人的な問題がなんとか解決
生きていくって難しいな……なんて思いつつも
刊行予告をする気持ちのゆとりも戻ってきた。
なにはともあれ、良き秋とすべきだろう。
もうね、小さな幸せを探しまくるしか
生きていく術が見つからん! って感じである。

ということで、新刊予告。

『深夜カフェ・ポラリス』 アルファポリス 11月7日出荷予定

こちらは文庫描き下ろしがどんどん増える中
ごり押しでお願いした単行本。
版元さんは秋川の我が儘に呆れて果てているに違いないけれど
それでも出してくれたことに深く感謝する。

実はこの作品、脱稿してから出版までに一年かかっている。
それぐらい力が入っているし、艱難辛苦を乗り越えて……
という感もなきにしもあらず。
お見かけの際はぜひともこの美しい表紙をご覧あれ!
飾っておくだけで素敵なインテリアになるし
中を読まなくても癒されまくること請け合い。
枕元に置いて、眺めながら眠りにつくことをおすすめする。
『いい加減な夜食』を出した時には
カップ麺の蓋抑えとしての利用をおすすめしたが
十一年の時を経て『インテリア』に昇格。
よく頑張った秋川!(大間違い)である。

ということでその素晴らしき書影がこちら。
なお、もう片方は『ひとり旅日和 運開き!』文庫の表紙。
『ひとり旅日和』シリーズは単行本と文庫で表紙が違う。
前に編集担当さんに訊ねたら単行本は風景重視で
文庫は楽しみまくっている主人公をクローズアップしているそうだ。
どちらも素晴らしいので機会があれば見比べていただきたい。
なお単行本『ひとり旅日和 幸来る!』(さちきたる)は11月24日刊行。
これまた素敵な表紙なので、情報公開になり次第報告する所存。
(てか……そろそろすすめられるような中身を書けよ、秋川……)


ポラリス 書影.jpg


運開き 文庫.jpg


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生存報告 [小説のこと]

今年の夏はひどかった……

よたよたよれよれと生きている。
なんというか生命線が薄れかけている感じがすごい。
今日が一番若い日という言葉から考えると
これから先は好転は見られないのだろうなあ……
なんて手のひらを眺めている。

それはさておき、春に刊行報告をした後
記事を書く余裕がまったくなくて
気がつけば秋が来ている。
こんなに長く記事をあげられなかったのは
偏に体力のなさと大人の事情。
いくら例の感染症が五類に移行して
動きやすくなったからと立て続けに取材にはいくわ
家族が引っ越すからと手伝いに走り回るわ
熱は出すわ腰を痛めるわ太るわ(爆)
そうこうしているうちに日が経っていた。
夏の刊行報告すらできていないが
とりあえず『秋川の秋』が来るので
大慌てで綴っている。

・ひとり旅日和 運開き! 文庫 KADOKAWA 10月24日刊行 

このあと、11月上旬に一冊、下旬にも一冊刊行予定。
いずれも単行本で11月上旬のほうは新作、下旬は旅物の続き
原稿は上がっているのでたぶん出るはず。
これにて今年の刊行は終了。

衰えた脳にとってすさまじい負担の(笑)時代物は
先日なんとか書き上げて原稿を渡したので
春頃には出るはず。
これから年末にかけて書くのは、
少々尻切れトンボになっていた作品の続き。
なんというか……書かせていただけるだけで嬉しい。
捨てる神あれば拾う神あり
あきらめちゃ駄目だな、なんてしみじみしている。

そんなこんなで相変わらず執筆三昧の日々。
気がつけば物書きになって十一年目に入ろうとしている。
それもこれも、読んでくださる方があってのことと
感謝するばかりである。

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以下 刊行報告できていなかった作品です。
今更で本当に申し訳ありませんが
売場で寂しそうにしていたら連れて帰っていただけると
幸いです。


・湯けむり食事処ヒソップ亭2 文庫 講談社 5月16日刊行

ヒソップ亭2文庫書影.jpg

・ソロキャン!2 朝日新聞出版 7月30日刊行


ソロキャン!2.jpg


*****************************************

……と書き上げて気がついた。
このブログの形式、今のSNSに比べて画像を上げるのが
ものすごく面倒……
隙間時間でちょいちょいっと上げられないのは辛すぎる……
やはり令和媒体に移動すべきかしらん。
(ちょいちょいっと上げられる媒体は、ちょいちょいっと炎上するぞ
という心の声強し/爆)


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刊行報告 [小説のこと]

疾きこと時の如し。

意味不明な呟きが出てしまうほど時の流れが速い。
このままではあっという間に人生の終わりを迎えそう……
などと嘆いていても仕方がない。
そもそも今人生が終わってもなにも困らない気がする。
こういう人間に限って虹の橋を渡らないという不条理……
とはいえ、出た本だけはお知らせせねば……という一心で
この記事を綴っている。
とりあえず、秋川、生きてますし、毎日なにかを書き散らしおります。

ということで刊行報告。


・きよのお江戸料理日記4
  早いものでもう4巻です。
  一番驚いているのは私です。
  ゆるいというかぬるいと評判の時代物ですが
  お見かけの際はよろしく……

きよ4 画像.jpg


・コミックス 居酒屋ぼったくり8

 コミックスは漫画家様の著作という認識で刊行報告には載せておりませんでしたが
 今回はあえて。
 はい、佳境でございます。
 オレンジが染みております(わかる人にしかわからない表現)
 ぜひご堪能くださいませ。

漫画 ぼったくり8.jpg

ということで二作。
来月16日には『湯けむり食事処ヒソップ亭2』文庫が刊行となります。
講談社さまより、私の大好きな緑色の背表紙となりますのでこちらもぜひ。


今年も、夏から秋に向けて
キャンプ、ひとり旅のほかに新作もあるかも……
単行本の文庫化もそれなりに。
編集担当様曰く『食ものは秋』だそうです。
つまり秋川作品は永遠に秋刊行……
秋川、秋の刊行祭りは今年も続行のようです。
どちらさまもよろしくお付き合いのほどを……



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『ひとり旅日和 福招き!』&『ひとり旅日和 縁結び!』文庫刊行 [小説のこと]

物書き改め旅烏。

『居酒屋ぼったくり おかわり!3』が刊行したあと
いつものシーズンがやってきた。
そう、毎年恒例の取材期間である。
例年どおりのんびりやればいいかと思っていたのに
お国の政策により、どこもかしこも予約で一杯になりそうな予感。
行けなきゃ行けないでいいや……ではすまないので
大急ぎで取材スケジュールを立てた結果、息つく間もなく旅をする羽目に……
経費という面では大いに助けられたけれど体力は枯渇もいいところ。
外出が続けば原稿を書く暇がないにもかかわらず、締め切りはどんどん迫ってくる。
ほんと、勘弁してよ……というのが正直な気持ち。
四巻目が刊行する前に次巻の取材を計画できるありがたさがわかっていつつも
昨年ののんびりした取材を思い出してため息が出る日々である。

で……(?)
そののんびりとした『去年』の取材による作品がようやく刊行。
めでたくお知らせする次第である。
こんなに続くとは思わなかった作品がすでに四巻、
威張り散らして申し上げると、全巻重版していただいた。
単行本ばかりかおっかけ刊行している文庫判も版を重ね
出したばかりの『縁結び!』文庫もすでに重版が決まっている。
出版不況が叫ばれて長い今、本当にありがたい話。
書店、古書店、図書館、どなたかから借りた……
手に取り方なんてどうでもいい。
とにかくページを開いてくださったすべての方に感謝である。

ということで、刊行予告。

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『ひとり旅日和 福招き!』   KADOKAWA 11月24日刊行
『ひとり旅日和 縁結び!』文庫   〃    10月21日既刊(←告知遅すぎ!!)

2022年の刊行はこれにて終了となります。
書影はこんな感じですので
どちらさまもお見かけの際はよろしくお願いいたします。」

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福招き! 書影.jpg


ひとり旅 縁結び 文庫.jpg


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【おまけ】 『いい加減な夜食』が発送されたのは2012年10月24日でした。
       10年で書き下ろし41冊(多分)、単行本の文庫化33冊
       海外で出していただいたものを含めて80冊以上が
       秋川滝美という名前を貼り付けて世に出て行きました。
       一冊限りの記念出版でいいと思っていたのに10年を経てなお
       定期的に刊行予告をさせていただけ、次作を許されているのは
       奇跡のようです。
       これも偏に拙作を手に取っていただいている方々のおかげと
       日々感謝しております。
       本当にありがとうございます。
       できれば、引き続きよろしくお願いいたします。
       皆様の今後がより幸せでありますように……
      




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『居酒屋ぼったくり おかわり!3』刊行 [小説のこと]

やれやれ……

先日もお知らせいたしましたが
書影が公開されましたので再度お知らせ。
『居酒屋ぼったくり おかわり!3』本日出荷となります。

本編とあわせて14冊。
我ながらよくもまあここまで……と思いますが
読んでくださる方があってこその冊数。
改めてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
今度ともよろしくお願いいたします。

昨今、リアル書店は減少の一途、
近隣でもまた一店、『閉店のお知らせ』を見ました。
本屋に出かけて目に付いたから……と
手にとっていただく機会も激減していると思われます。
希代の無精者が繰り返し告知するほどの危機感。
知らないものは選べません。
選ばれないのは自業自得としても
選択肢だけは提示しなければ……と思っております。
どうか読書を楽しみとされる方もそうでない方も
本に出会う機会が増えますように……


おかわり!3 書影.jpg


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刊行予告+α [小説のこと]

地球温暖化。

春と秋がだんだん短くなっている気がする。
そのせいでもあるまいが、毎年秋に発生してきた
連続刊行が、今年は夏になってしまった。
秋は秋川の季節~と嘯くのが好きな私としては
少々残念……なんてこたあない! 
出していただけるならいつでもOKよ、ってなもんである。

ということで刊行予告。

『おいしい旅 想い出編』(アミの会)KADOKAWA   7月15日刊行 *アンソロジー
『居酒屋ぼったくり おかわり!3』 アルファポリス  7月27日刊行
『ソロキャン!』          朝日新聞出版   8月5日刊行

以上、三作、連続刊行にもほどがある! とお叱りのあなた……
誠に申し訳ありません。でもスケジュールは版元さんが決めるんです~
私はただ書いてるだけなんです~と責任転嫁
あとはよろしく、お見かけの際は是非手にとって……と作者逃亡……

そんなわけで、半月の間に三作出ます。
どれも一生懸命書きました。
『おいしい旅 想い出編』は秋川初めてのアンソロジーです。
こちらは『アミの会』という作家グループの編纂で、
『想い出編』のほかに『初めて編』もあり、いずれも七作
合計十四の短編が楽しめます。
今回私はゲストということでお招きいただき、
虎ならぬ名だたる大先生方の威を借りた上に
お尻の据わりが悪くてすうすうする思いを味わっております。
ただ、いずれも旅とグルメをテーマにした良作揃い(除く秋川)
できれば二冊あわせてお楽しみいただけると幸いです。

『居酒屋ぼったくり おかわり!3』は……
はいごめんなさい、まだやってました、の作品。
あの砂糖撒き散らし夫婦については書き尽くした感がありますが
そのほかのメンバーについて、ここまでは書いておかないと……という
部分があって書きました。
私としては、おかわり! は一旦ここまで、まだ書くことがあるとしても
別シリーズで……と考えております。

『ソロキャン!』は初めての版元さんで
世の中広いなあ……と痛感することが多かったです。
内容はタイトルどおりソロキャンプがテーマ。
世の中のキャンプブームに乗っかる気満々と笑われそうですが
実は私、2018年にキャンプを扱った話を書いています。
(『田沼スポーツ包丁部!』幻冬舎 文庫もありますよ!)
今回は、私自身がキャンプ三昧していた過去もあり、
全くのビギナーではなく、しばらくキャンプから離れていた主人公が、
またキャンプを始める話は面白いかなと思って書きました。
昔の楽しみを取り戻して元気になっていく主人公の様子を
楽しんでいただけると嬉しいです。

ということで刊行予告。
書影は、現在公開されているものだけ張っておきます。
お見かけの際はよろしくお願いいたします。



おいしい旅カバー.jpg

おいしい旅 初めて編 .jpg

ソロキャン カバー.jpg



【舞台『Only1, NOT No.1』について】

 先日、『放課後の厨房男子』でお世話になりました『ふぉ~ゆ~』と『梅棒』による舞台
『Only1, NOT No.1』を拝見しました。
(『梅棒』は楢木和也さんが所属するエンターテイメント集団で、すべてを台詞ではなく
 身体全体で表現するという素晴らしいチームで、キレッキレのダンスにうっとり……)
 舞台を見に行ったのは『放課後の厨房男子』が終わってから初めてで、失った時を
 惜しみつつもしっかり堪能させていただきました。
 五人まとめてホストになってしまうなんて予想外だし、ホストに打ってつけの子が
 ほかにもいたはず……と思ったりもしましたが、在校時より二回りも三回りも
 大きくなった彼らの姿に、目を細めました。
 ある意味独特な『梅棒』の色をきちんと自分たちのものにして演じ切る『ふぉ~ゆ~』、
 ホームベースである『梅棒』できらきら輝きまくる楢木さん……
(ほかの出演者もみんなものすごく素晴らしかったです)
 ただただ、私ももっと頑張らなきゃ……と身が引きしまる思いでした。
 日進月歩、凄いスピードでどこまでもかっ飛んでいく彼ら……
 一時でも関わり合えたことに感謝し、今後の活躍を祈るばかりです。
 舞台は7月26日まで東京、その後、名古屋や大阪でも上演されるそうです。
 どうか怪我なく、無事に大千穐楽を迎えられますように……

 


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歯を抜いた話 [日常]

乱闘はしていない。

実は三日前、歯を抜いた。
根治と呼ばれる神経治療ではなく
物理的に引っこ抜いた。
なぜなら歯茎の中で歯根が折れていたから。
ただし虫歯でも、殴られたとかぶつけたとかでもなく
『食いしばり』が原因。
寝ている間に歯に圧力をかけ過ぎていたためでしょう…
というのは、私の口中を見た歯科医師の説。
そりゃそうですよね、私の歯は全部見事にすり減っていて
『食いしばり』の教科書に載せたいぐらい。
『食いしばり』の原因はストレスと緊張だそうだで
物書きのストレスなめんなよ! という感じ……
ならよかったよね。

は? 違うの? 秋川話が長い! 
すみません。暇なんです(今、暇と打とうとしたら肥満になった! がる……)

閑話休題。
普段の『食いしばり』はさておき、今回は明確に違う。
なぜなら、当該歯に嫌な痛みを覚えたのはかれこれ半年以上前、
アタリメを大量に食べたあとだった。
元々弱っていたのかも知れないが致命傷はアタリメ。
きっとアタリメ、半年前のアタリメ。硬くて旨みたっぷりのアタリメ。
で、しばらく『痛いなー』が続いたもののなんとなく治まった。
(たぶんこれ、痛みに慣れただけ)
そのあと詰め物が取れて二度ほど歯科のお世話になったけれど
その歯についてはほったらかしていた。

で、三ヶ月前、いきなり腫れて歯科に駆け込んだところ
歯根が折れていることが発覚。
歯科医は、とりあえず腫れを抑える治療をしてみるが、早晩抜くことに……と言う。
ただそのときの秋川は締め切り直前、しかも珍しく締め切りが重なっていた。
(あるのかそんなこと! と自分でも驚くがあったんですよ/笑)
長短二つの締め切りに校正がちらほら……とてもじゃないが
歯を抜いてる余裕はない。
抜歯は必至とはいえ、少しでも先に……と八百万の神に祈りまくった結果
腫れは見事に引き、抜歯の先送りに成功した。

それから、時折怪しい気配になりつつも三ヶ月が経過、
めでたく三日前に抜歯に至った。。
実は、抜歯を決めた時点では痛くもなんともなかった。
ただ今のうちになんとかしないと、とんでもないタイミングで
暴れ出しかねないという判断の下、歯科予約を取ったのである。

私の締め切りはおおよそ三ヶ月に一度やってくる。
(今年こそこのスパンを何とかしようと思っているが
それはまた別の話)
こんなに腫れていてよく平気だね、と歯科医に呆れられる私であっても
さすがに抜歯はヤバいだろうと思った。
だから、ありとあらゆる作業を前倒しして療養期間を確保した。
いつも以上に未完成の原稿を編集担当様にぶん投げ、校正をなぎ倒し
思いつく限りの家事をこなし、家族にも『この期間は活動不能です』と宣言。
鼻息荒く歯科医へ……もうね、まるまる一週間寝込む気満々だった。
担当歯科医は、悲痛な面持ちの私に心配そうに言った。

「また腫れた?」
「腫れてはいません」
『痛い?」
「いえ、あんまり。でも、どうせ抜かなきゃならないなら今のうちにって」
「あ、そう……? とりあえず診ますね」

おそらく、抜いてくれー! とやってくる患者は少ないのだろう。
担当歯科医(けっこうイケメン=ここ大事)は問題の歯の周りを見て
うーん……と呻ったあと、選択肢を示してくれた。

その① やはり炎症があるのでそれを抑えつつとりあえず延命
その② 抜歯後、折れた歯根を修復して植え直す
その③ 抜歯後 両隣の歯を削ってブリッジにする

それぞれのメリットデメリットをしっかり説明してくれる歯科医の頼もしさ……
(常々思っているが、私はけっこう医師運が強い)
で、結果として一番オーソドックスで手がかからないブリッジ選択
目論見どおり、抜歯に至った。
折れた歯根がばらばらになって大変かも……と脅されつつ麻酔。
もはやまな板の上のコイ、診療台の上の腐れ物書き
一週間寝込んでも大丈夫。
痛みも、腫れもばっちこーい! である。

麻酔を打って、ではではと施術にかかってものの数分
いや一分もかからずに歯はあっさり抜けた。
あんまり見たくないだろうけど、と気遣う歯科医もなんのその
ばっちり見せてもらった歯は確かにちゃんと『歯の形』を保っていた。
ワンチャン、ボンドでなんとかできたかも……と思ったものの
すでに神経がない歯だから将来不安は大きい。
すっぽり抜けたことに感謝しつつ、その日の治療終了。
帰宅後直ちに療養生活突入、家族よ、達者で暮らせ
夜になったらお粥を炊いてね、である。

ところがぎっちょんちょん。
抜歯してから五時間後、こともあろうに私はピザを頬張っていた。

家族A「痛くないの?」
私  「縫合したところがチクチクする」
家族B「抜いたところは?」
私  「そこは別に」
家族A「ピザ、食べられるの?」
私  「おいしい」

我ながら、ここまで痛みに鈍いとは思わなかった。
これぞまさしく無神経……(たぶん違う)
まあ帰宅後、速効で痛み止めは飲んだけれど
経過時間から考えても効果はそろそろ切れるころ。
それでも痛くないのだから、未来は明るい。

ご機嫌良く、というか、私がさほど食べない前提で
頼んだピザをばかすか食べたせいで、いささか食料不足気味。
なにか作ろうか……となってしまったのは『とほほ』としか
言いようがない。

結局その後も大した痛みは訪れず
縫合したところの釣るような違和感は
昨日でなくなった。
一番心配だったドライソケットも発生せず
消毒に行ったら治りの早さに驚かれた。
私はもしや人外……痛みを感じづらいのもそのせい?
という疑問はさておき、大事にならずにすんでよかった。

かくして、無理やり捻出した療養期間は不要となった。
7月着手予定の原稿を前倒しすることもできるし
8月刊行予定の校正もそろそろ来そうではある。
でも、とりあえず今はだらだらしよう。
思いがけず得られた貴重な休日だもの……

というわけで、この記事を書いている。
刊行予告以外の記事は本当に久しぶりだし
暇ができても結局書くのか、と呆れてしまう。
おまけに、節電要請もなんのそので
毛布を洗濯しまくってる不届き者。
だってお日様がもったいない。
三時までには終わらせるから勘弁してねーである。




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追伸 刊行予告以外と言いつつ、ちらりと……
   7月下旬から8月上旬にかけて、3作刊行いたします。
   単行本一冊、文庫二冊(うち一冊はアンソロジー)ですが
   すべて書き下ろしとなります。
   書影が公開になりしだい、刊行予告を上げますが
   立て続けとなりますのであらかじめご連絡まで。



























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