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馴染みの酒 [日常]

好きな酒を呑める喜び。

ひとりでふらりと居酒屋に入る。
あるいは家族や仲間と呑みに行く。
品書きを開くと酒の名前が並んでいる。
ビール、日本酒、焼酎、ウイスキー……
かなりの割合で知っている銘柄が入っている。
時折、同席者におすすめの酒を訊かれて
その人の好みや、注文する料理に合わせて
『このあたりかなー』なんて偉そうに言いつつも
自分が頼むのは違う銘柄だったりする。
なぜなら私にとって『酒を知る』ことも仕事の一部だから。

絶対に合うはずの酒も
物書きになる前は何十本とリピートし
外で見るたびに注文してきた酒もスルーして知らぬ酒を試す。
心から旨いと思う出会いもあり、そうでもないときもある。
それでも、心のどこかでいつも馴染みの酒に焦がれている。
身体のあちこちにガタが来ている私は
もう一度にたくさんの酒は呑めない。
せいぜい一杯か二杯しか呑めないのなら、知らぬ酒を呑むべし。
それが、ここ五年ぐらいの私の暮らしだった。

そして今、私は存分に馴染みの銘柄をリピートしている。
近頃も旅先で心の底から好きだった酒に出会った。
もう何年、いや何十年も口にしていない。
そもそもその蔵元自体が全国で広く商う気がない。
中でもその銘柄は季節限定で、限られた店でしか手に入らない。
ご当地に赴いても、飲食店で出会えることなどほとんどないのだ。
感動の再会を喜びながら、一杯を大事に大事にいただいた。
肴はスマガツオの刺身、カツオの王と言われる魚だ。
この魚をが置いてあるだけで店の質がわかる。
よしよし、と頷きながら、大事に大事にいただいた。
素晴らしきかな、人生、という感じだった。

新しい酒を知るのは大きな楽しみではある。
けれど、ときには馴染みとしっぽりしたいときもある。
好きな酒を好きなときに好きなように呑む。
なにものに代えがたい楽しみである。



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【観賞記録】

   OFF THE WALL  梅棒 

     元気をもらいたくて出かけていったら、もらいすぎてぐったり。
     というのは冗談ですが、我らが『霜川先輩』(楢木和也さん)は
     ダンス肩を見事に克服し、きれっきれで踊りまくっておりました。
     1分走っても息も絶え絶えになる私には、1時間40分踊り続ける方々は
     宇宙人としか思えません。
     この作品はそんな宇宙人たち(失礼!)とガチの宇宙人の交流を描いた作品です。
     本日、千穐楽。どうか怪我なく、劇場に笑顔が溢れますように。


【個人的応援】

     本日、末那高生のひとりが漢字検定に挑戦中。
     諺、語源だけではなく、漢字そのものに興味を覚えた模様。
     見事合格の暁には、なにやらご褒美があるらしいけれど
     そんなの関係ありません。ヤルシカナイネー
     というわけで、頑張れ、松崎祐介さん!

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学びの時期 [日常]

若いに越したことはない。

アンチエイジングってなに、それ美味しいの?
がモットーの秋川。
人間生きてりゃ年を取るし、皺もシミもできる。
でもたかが皮一枚のこと、と達観していた。
もちろん、そもそも美醜にこだわるレベルのご面相ではない
という重大な理由もある。
さらに勉強なんていつでもどこでもできる、なんて開き直り(?)
適当な日々を生きてきたのである。

ところがぎっちょんちょん。(大いなる死語)
最近、やっぱり勉強は若いうちだな、と痛感させられた。
というか、今も身に染みて感じている。
人間の身体はあからさまに衰える。
脳は言うまでもなく、視力も筋力も衰える。
学ぼうにも、教材の文字は細かく、長時間の作業で肩や腰が痛み
読んだはずの文章を片っ端から忘れる。
美術館、博物館を訪れると翌日はぐったり動けない。
若いころも大して、というか全然優秀ではなかったけれど
今よりは数段マシだった……はず。

要は、勉学はできる限り若いうちにやれ! である。
そして、将来どんな知識が必要になるかわからない。
この際、浅くても良いからできるかぎり広く学んでおけ。
入り口さえわかっていれば、奥深く分け入ることもできる。
全部を深く学ぶことなど不可能なのだから
いつか必要になる深い知識の習得に備えるためにも
間口はできる限り広げておけーーーー!!

ぜいはあ……

とまあ、新年早々(でもないな……)から声を大にする私。
要するに、手に負えない調べ物に辟易しているのである。
せめて若いうちに基礎知識を入れておくのだった、と大後悔中……
こんな秋川ですが、どちらさまも本年もよろしくお願いいたします。

ということで刊行お知らせ。

幸腹な百貨店 催事場で蕎麦屋呑み 文庫   講談社      1月15日 (また過ぎてる!/土下座)
居酒屋ぼったくり9 文庫          アルファポリス  2月14日 

どこかでお見かけの際は、ちらりと捲ってやってくださいませ。





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舞台『放課後の厨房男子 リターンマッチは恋の味篇』大千穐楽 [舞台化]

してやられた私。

昨日、『放課後の厨房男子 リターンマッチは恋の味篇』が大千穐楽を迎えた。
(ところで、このタイトル長すぎない?/笑)
なんでも『大千穐楽』というのは公演会場が複数の時にだけ使われる言葉らしい。
つまり昨年は博品館一会場だったため『千穐楽』で
三会場を巡った今年は『大千穐楽』なのだそうだ。
昨年みんなでかけた、できれば地方にお邪魔できますように、という願いが
見事叶っての『大千穐楽』、誠に感無量、原作者大喜び!

……というのはさておき、おそらく大千穐楽を楽しんでいただくと同時に
終わらないで……という気持ちを抱かれたファンの方々は多いことだろう。
けれど、正直私はほっとしている。
そう……ちょっと修学旅行が終わったときの引率教師の気持ちに似ているかもしれない。
今回、ちょっと申し訳なくてファンの皆様には申し上げられないほど舞台を拝見した。
彼らは毎日、とても楽しそうで、文字どおり『はっちゃけて』いた。
ぎゅうぎゅう詰めのスケジュールであらゆる疲れを背負っているとは思えないほど
彼らは元気で、そこにいることを楽しんでいた。
創り手が楽しめない作品は、どうあがいたって楽しくならない。
それは舞台も小説も同じことだと思う。

でも、カオスの含有率には限度がある(爆)
たとえ劇場の九割が演者の熱烈なファンだったとしても
残りの一割は『ふぁ?』となってしまう。
元ネタがわからない……と悲しい気持ちになってしまいかねない。
ひとつの作品を味わうために、下敷きが必要というのは問題ではないか。
それが作品の一部ならかまわないけれど、全般にわたってしまったら
壮大な内輪受けに終わってしまう。
そんな危惧を抱かずにいられなかった。
ありがとう、大千穐楽、ここで終わってよかった……

それが昨日、大千穐楽を拝見した私の感想だった。
そして、打ち上げを終えて迎えた朝、私は壮大な苦笑いの中にいる。
苦笑いというよりも、ものすごい『してやられた感』。

結局、彼らはどこまでもどこまでもどこまでも『男子高校生』だったのだ。

見るたび見るたび、馬鹿ばっかりやっていて
うわあ、そこまでやるか!? と大人をはらはらさせ
だめだ、こいつらなんとかしなきゃ! と焦らせる。
挙げ句の果ては、頼むから誰かこいつらを叱ってくれ!! とまで……

高校生の息子、しかも元気すぎる息子をお持ちの方、
あるいは持っていた方ならきっとわかる。
この馬鹿馬鹿しく悪のり満載、どっちに行くかわからない危うさ……
絶対に覚えがあるはずだ。
ずっとこんなことやってるつもりか、と気が気じゃない。
なにを考えているのか、さっぱりわからない。
ため息ばっかり出てきて、胃がしくしく痛む……
その危うさこそが男子高校生そのものなのだ。
この果てしない危うさの中で、彼らはあらゆる可能性を探り、
新しい才能を見つけ、明日への道を選び取っていく。
その過程を、彼らは見事に描き上げてくれた。
こんなにも馬鹿馬鹿しいのに、ちゃんと哲学……
舞台挨拶の、なにが面白いのかわからなかった、というミコちゃん先生の
教師そのものの感想まで含めて、完敗のひとことである。

昨年、手放しで褒めた舞台は、今年はさらにグレードアップ。
原作者まで煙に巻く仕上がりとなった。
来年はどうなるのだろう……と期待が膨らむ。
今しばらく、彼らの青春をご覧になりたい方は是非とも応援を。
次はきっと『キャラ立案者』になっているに違いない『原作者』からの
お願いである。


【お詫び】

 作中出てきました『芋煮ソング(?)』の歌詞についてですが
 はっきりと『牛肉』、『味噌!』と歌っております。
 本来であれば牛肉には醤油、味噌ならば豚肉となり、牛肉&味噌の取り合わせを
 腹立たしく思われた方もいたかもしれません。
 食を扱うことの多い物書きとしましても、ここは醤油だろ! と思いました。
 ですが、おそらくこれは舞踏部の、包丁部名物豚汁へのリスペクトの現れ……
 東北地方の皆様に深くお詫びするとともに、誠に勝手ながら、舞踏部の気持ちを
 くんでやってはくれまいか、とお願いする次第です。
 この度は誠に申し訳ありませんでした。(深礼)

 
 

 

DSC_1098.JPG


















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『居酒屋ぼったくり おかわり!』&文庫8巻刊行  [小説のこと]

宿題終わらず居残り。

昨日、大阪より帰宅。
二泊三日で帰着するつもりだったけれど
予定が消化できず延泊。
なんというか……あほだな。
お陰でまたしても刊行予告がぎりぎりになっている。
とはいえ、ぎりぎりの理由は延泊だけではない。
要するにあれだ……こっぱずかしいってやつ。

なんだかんだで10巻で完結予定が11巻までずれこみ
(これは完全書き下ろしとなった3巻のせい)
挙げ句の果てに『おかわり!』……
さすがに引き際が悪すぎてお知らせしづらい。
本当にもう、宿題終わらず居残り そのもの。
それでもブログにすら書かないというのはあんまりなので
ひっそりとご報告

『居酒屋ぼったくり おかわり!』 11月28日発送  はい、明日です!
『居酒屋ぼったくり8 文庫』     〃

おかわり! の書影はこんな感じです。

居酒屋ぼったくりおかわり.jpg



番外というか、その後もちらりのお話です。
お見かけの際はよろしくお願いいたします。


それから、『ひとり旅日和』(KADOKAWA)増刷となりました。
お求めいただいた方、本当にありがとうございます。
ものすごく楽しんで書いただけに、その楽しさが伝わったのかもしれないと
大喜びしております。


そして、『放課後の厨房男子 リターンマッチは恋の味篇』大阪公演無事終了しました。
お笑いの聖地大阪で、たくさんの方に笑っていただけて感無量です。
笑い声が湧くところが、東京公演とは微妙に違っていて興味深かったです。
とはいえ、私は土曜の昼はテレビで松竹観て、吉本観て、の人でしたから
大阪の笑いどころのほうが納得しやすかったことは確かです。
(やっぱりねえーなんて感じです)
いずれにしても、皆様の笑顔は、CASTとスタッフの元気の源。
本日より博品館公演が始まりますが、引き続きよろしくお願いいたします。

ということで諸々でした。
とっぴんぱらりのぷう。



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舞台『放課後の厨房男子 リターンマッチは恋の味篇』初日 [小説のこと]

舞台はみんなで創るもの。

昨日は昼過ぎから日付が変わるころまで大手町にいた。
なんで? というのはあまりにも愚問。
もちろん、そこに日経ホールがあり
『放課後の厨房男子 リターンマッチは恋の味篇』が
めでたくも賑やかに初日を迎えたからだ。

なんでも舞台には『ゲネプロ』というものがあり
(本番直前の最終リハーサルとのこと)
関係者は見せていただくことができるらしい。
前回は参加することができなかったけれど
今回はのそのそと参上。
観客席ががらがらの状態でゆったりと拝見した。

その時点で私は、『ゲネプロってすごくいい!』と
思ってしまった。
なぜならそこにいるのはすべて関係者で
秋川なんて壁の染みみたいなもの。
好きな席からだらりらりんと観ていられる。
この気楽さときたら……という感じ。
リハーサルといえども気合いは本番と同様だし
CASTはみんな本当に一生懸命演じていた。
もうこれで十分、本当に素敵な仕上がり……と感動しまくり
余は満足じゃ、あとは余韻を大事に帰って寝ちゃおうか、と思ったほどだ。

でもね……どこかの男子高校生以上にお馬鹿な原作者は
またしても暴挙に出て、手元には既にチケットがあった。
(うんそう……『ファミリークラブ』とか入ってるやつね)
さすがにコレを無駄にするのはなあーということで
ゲネプロ終了後四時間を東京駅界隈をうろうろしまくって潰し
開場を待ってふたたび日経ホールへ。

そして迎えたガチの初回公演。
はっきり言わせてもらうと、ゲネプロとは全然違った。
なにが違うってCASTさんたちの目の輝きが段違い。
もうねえ……きらっきら。
空席ばかりの会場だとしても、彼らは全力で演じる。
だけど、そこに『観てくださる人』がいるといないとでは
ぜんぜん、ぜんっぜんっ、ぜーーんぜーーん!(やかましい!)違うのだ。
小ネタのひとつひとつを見逃さず、素直に反応して爆笑してくださるお客様。
そのおかげで、彼らは『よっしゃー!』感をどんどん膨らませ、
一挙手一投足がさらにきれっきれで鮮やかに。
そして私は今更ながらに気付かされる。
そうか……彼らは『観られる』ために存在する人たちなんだ。
観てくださる人が多ければ多いほど輝きを増す。
ゲネプロと本番が違うのは当たり前じゃないか、と……

彼らの輝きは彼ら自身の努力で作られてきたものだ。
それは間違いじゃないし、否定なんてできない。
それでも、お客様のはじける笑顔が、あふれる歓声が、
彼らにさらなる力を与える。
彼ら自身の輝きと、お客様から送られるエールという名の光で
まばゆいばかりの舞台が完成する。

昨日の日経ホールもそんな舞台だった。
夜の舞台だったから、仕事や学校を終えて駆けつけてくださった
お客様も多かっただろう。
終演後、リピーターズチケットを求めるお客様の列は階段の遥か上まで続き
皆様お疲れのはずなのに……と申し訳なくなるほど。
(実は私も並ぼうかと思ったのだが、さすがに顰蹙です、と止められた……くすん)
一度観た舞台をすぐまた観たいと、時間を割いて並んでくださる。
本当に嬉しいし、ありがたいし、お礼の言葉もない。
舞台はCASTとスタッフ、そしてお客様が力を合わせて作るもの。
がらがらのゲネプロを観たからこそ、気付くことができた事実である。

これから日経ホール、松下MIPホール、そして博品館劇場と公演は続く。
CAST、スタッフはもちろん、来てくださるお客様おひとりおひとりにとって
とにかく楽しい日々でありますように。
怪我なく、元気に走り通せますようにと、心から願っている。

それと……
またしても原作が行方不明すぎて、
秋川大丈夫か? とご心配くださっている優しい皆様。
どうか今一度、原作をお読みください。
そして壇上の彼らをご覧ください。
どこかに違和感を覚えますか?
キャラがぶれていると感じますか?
原作ならこんなこと言わねえ!
なんて台詞がありますか?
少なくとも私はそう思いません。
不遜を承知で申し上げれば
多少ストーリーが変わったところで
秋川が作ったキャラは壊れません。
『放課後の厨房男子』の世界観はしっかり守られています。
その世界観が揺るがない限り
どんなエピソードが持ち込まれようが『放課後の厨房男子』なんです。
原作にないエピソードや登場人物は世界をさらに広げてくれます。
秋川が『原作が跡形も~』と言うのはあくまでも受け狙い(をい!)
本当に台無しになってると思ってたら、差し違えても止めてます。
こう見えて、やんちゃなんです秋川は。
だからご安心を……

ということで、舞台を語るとどうしてこんなに長いんだ! なブログでした。
とっぴんぱらりのぷう。



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『ひとり旅日和』&『放課後の厨房男子 リターンマッチは恋の味』寸前告知! [小説のこと]

は~じ~ま~る~よ~(わかるひとにはわかるフレーズ)

とりあえず、秋川はこれでも物書きなので(諸説あり)書籍の告知から。

拙作『ひとり旅日和』が明日、10月31日発売になります。
KADOKAWAさんのサイト(↓)で試し読みもできますので
面白そう……と思われた方はお求めいただけると嬉しいです。

https://www.kadokawa.co.jp/product/321904000316/


ひとり旅日和.jpg


そして、待望の! 舞台『放課後の厨房男子 リターンマッチは恋の味』が
明後日11月1日から始まります。

顔合わせの日にお稽古を拝見しましたが
みなさん相変わらずです(はい、見事に『おばか』です/爆)
元気に跳ね回って汗だくです。
他の方の場面で跳ね回る必要など全然ないときでも
お稽古場の隅っこで筋トレとかしてて汗だくです。
つまり、青春は汗だ! ってことです(諸説あり Part2)
前作をご覧になってなくて不安な方、観ていなくても全然平気です。
学生には復習が大事、しっかりフォローできるつくりになっております。

席数は限られるようですが、当日券も出るらしいですので
お時間のある方は是非!
今回、グッズ(Tシャツ)販売もあるそうですのでそちらも。
(でもって、できれば原作もよろしくお願いいたします)
ただし、悪いことは言わないから『腹筋鍛えていけ!』です。

DSC_0959.JPG


ということで、寸前再告知でした!
読書の秋、芸術の秋、秋川の秋(!?)皆様、ご堪能くださいませ。



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秋の刊行予告(遅刻お詫びいたします) [小説のこと]

またしても遅刻である!!

8月は仕事をしないせ宣言をしていたら
9月までずるずる遊びほうけてしまった……
ちょっと長い旅行と舞台となぜか今更ハマった
マイクラと(こいつはくせ者すぎる!)で
時間があっという間に過ぎていったのである。

でもってそろそろ告知しなければ! と慌てて記事を書こうとしたら
So-netさんの仕様変更があったらしくてログインできなくなっていて
あわわ、あわわとしらべまくってようやくログイン。
もう一生更新できないかと冷や汗が……

なんて言い訳はさておき、
今年も秋川の季節到来(いつから!?)
以下、刊行報告(土下座)&刊行予告。

【書籍】

  9月27日  コミックス 『居酒屋ぼったくり4』  しわすだ    アルファポリス
  10月18日  コミックス 『ありふれたチョコレート2』七里慧      〃
  10月31日  『ひとり旅日和』                   KADOKAWA

  これ以外に、11月に新刊が一冊、文庫が一冊出る予定。

【ドラマ】
 
 『居酒屋ぼったくり』 毎週水曜 25:00~25:30 テレビ大阪にて放送中。

【舞台】

 『放課後の厨房男子 リターンマッチは恋の味 篇
   11月1~5日    東京 日経ホール
   11月23~24日    大阪 松下IMPホール
   11月27~12月8日  東京 銀座 博品館劇場



なお、コミカライズ、ドラマ、舞台が秀逸なのは(完全なる他力本願)当然ですが
『ひとり旅日和』は春から夏にかけて秋川がいかに家にいなかったか、が凝縮された作品ですので
是非ともお読みいただきたいです。
旅に出たくても諸事情で出られない方は、こいつをご覧になって
『行ったつもり』『食べたつもり』『呑んだつもり』『やらかしたつもり(!?)』に
なっていただけると幸いです。

ということで、あわててお知らせ。
どちらさまも何卒よろしくお願いいたします。



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夢物語書き [日常]

0.00001でも0ではない。

私が物書きになっていただいた感想のトップ2は
「上手く行きすぎ」「こんな人いない」である。

当然である。

なぜなら私はノンフィクションライターではなくて
腐れ物書きなのだ。
妄想を活字に写して
でやでやでやーっと無責任に放り出すだけの簡単なお仕事……
いや、これはさすがに身も蓋もない。
たとえ事実だとしても自ら言うには痛すぎる。
(事実だから痛いって指摘は死者を鞭打つ行為ですのでご勘弁)
だからあえて言う。
妄想じゃありません、想像です(爆)

それはさておき、世はお盆休み
普通なら通勤途上でちらっとこのブログを読んでくださる人も
懐かしい人との再会や休息、あるいは家族サービスや趣味の追求などに忙しいはず。
それでも読んでくださるのはよほど気持ちと時間に余裕がある方と信じて
どうしてこうもご都合主義な話ばかり書くのか
ということについてちょっと語ってみたい。
(とかなんとか言って、今月は意地でも『仕事しない』と決めたせいで
時間と書きたい欲を持て余しているだけ)

人が物語を読む、あるいは映画を観る目的はなんだろう。
異論はことごとく認める! という前提で書くと
私は『現実逃避』だと思う。
理解できない学問、先が見えない仕事、上手く行かない人間関係……
そんなものたちから、たとえ一時でも逃れたい
物語の中だけでもいいからすかっとしたい!
そんな気持ちで、本や映画に向かう。
本や映画からなにかを学び、明日に生かしたいという気持ちは
皆無とは言わないけれど、二の次三の次
「やったぜ、ベイビー!」(死語)と叫べればそれでOK。
少なくとも、私はそうなのだ。
その証拠に、私が学生時代から延々読みあさったのは
ハーレクインシリーズだった。
不細工な上に性格は頑な、さらに万年肥満児だった私は
正論を振りかざしていい気になっては人に嫌われ
痛々しいとしか言いようのない青春を送った。
もちろん年齢=彼氏居ない歴、しかもそれを周りのせいにしていた。
要するに『私のまわりには、私の魅力に気付かない馬鹿しかいない』
というとんでもなく間違った思い込みの中で生きていたのだ。
だからこそ、一見平凡、あるいは劣って見えるヒロイン(矛盾表現だな)が
ヒーローに見出され、あれよあれよという間に幸せになっていく姿に自分を重ね
シンデレラストーリーに酔いしれていたのである。
そう、いつかきっと私も……と……

はい、ここでどこかのチョコレート大好き女の呟き引用。

『シンデレラって、もともといいとこのお嬢さんじゃん』

その上シンデレラは容姿も性格も素敵だし、床だってせっせと磨く働き者。
棚すら作らないくせに、ぼた餅を待ち続ける私とは雲泥の差……

という事実に気付いたのはかなり後になってから。
それまでに、私が読んだハーレクインシリーズは三桁に止まらない冊数だった。
(ちなみにそれ以外の本も同等、あるいはそれ以上に読破した。なんせ田舎で
経済的に問題ありだったので、娯楽が読書ぐらいしか……うう)
それでも思い込みというのはすごいもので
現実から目を背けまくり
なんの根拠もなく「いつかきっと……」を盲信していたおかげで
私にもいわゆる『boy meets girl』が訪れ、生涯の伴侶を得ることが出来た。
ついでに親の立場を経験することも出来た。(親としての辛酸も嘗めまくった/笑)
挙げ句の果てに、とっくにあきらめたはずの『物書きになる』という夢まで叶った。
まさに『信じるものは救われる』である。

そんな私の経験から言えることは一つ
世の中何が起こるかわからない。
シンデレラほど氏素性が正しくなくても
シンデレラっぽい成り行きになることはある。
あり得ないほど都合がいい物語を読み続けて
いつかきっとこうなる! と信じることは無意味じゃない。
だからこそ、よりたくさん読めるように
シンデレラみたいな物語がそこら中にばらまかれている必要がある!
……なんて思っているのである。

私を性善説信者だと言う人がいるが、実はそれは違う。
私は根っからの性悪説の人だ。
だからこそ、信じがたいほどの善人にたくさん触れ
隙あらば溢れようとする悪を封じ込めたい。
自分が書く物語で、自分を説得しようとしている。
それが、現在私がやっていることである。
私の中にいる極悪人を全部ひっくり返して書けば
誰もが驚く善人が出来上がる。
過去の失敗、不運をひっくり返せば
何もかもが上手く行く話を作るのも簡単。
私ほど「都合のいい話」を書くのに向いている
人間はいないのである。

正直に言えば、不幸な物語を読みあさった時期もあった。
この人たちよりは……なんてあさましく悲しい比較をして
自分を慰めることでなんとか生きていた。
幸せな人を見ることで、より辛くなる気持ちも
お笑い番組すら観られないほどの落ち込みも経験した。
だから、ハッピーエンドじゃない物語の必要性は
私なりに理解しているつもりなのだ。

でも、今の私には悲しく辛い物語を綴る精神力がない。
過去の出来事を過去という箱に封じ込められない。
実際に試みたことはある。
あれからもうずいぶん時が流れた。
もうそろそろ向き合えるのではないか、と思って筆を執ったのに
書き切ることが出来なかった。
どろどろの物語の中にあり得ない善人を放り込むことで
全体の色調を薄め、未来の可能性を拓いて終わらせた。
もちろん、書こうと思えただけ前進していることは確かだし
いつかは書けるのかもしれない。
でもそれは今じゃない、と痛感させられた。

みんな幸せになりました、と書くことで
私は自分自身を慰めている。
世の中には信じられないほどの悪人がいて
大作家すら想像しなかったような悲惨な事件が発生する。
それならその逆だって0とは言えない。
びっくりするほどの善人ばかりが集まる町があって
現実とは思えないほど都合よく話が進むことだって
絶対にないとは言いきれないではないか。
類友という言葉があるし、そんな人たちをお手本にしていれば、
いつかは本当に彼らに会えるかもしれない。
何もかもが上手くいく町の一員になれるかもしれない。
可能性が0.00001パーセントでも、それは0じゃない。
そんな気持ちで、ご都合主義で善人だらけの物語を書いている。
誰よりも私自身のために……




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『SHOW BOY』&『夢ぞろぞろ』 [日常]

仕事で書かないとブログの更新が増える(笑)

『厨房男子』の続編が決まったから、と言うわけではないけれど
先月、今月と続けて舞台を見に行くことができた。
観劇というのはなんとも難しくて
上演期間は限られるし、スケジュールをあけてさあ行くぞ!……と思っても
気付いたときには抽選期間終了、応募してても当たらないなんてことはざらなのだ。
かくいう私も、『チーム厨房男子』の諸君が出演している作品は
可能な限り見に行くつもりでいるのだけれど
時間が合わない以上に、まーチケットが取れない,取れない……
『残念ながら……』で始まるメールを幾度目にしたことか!
さらに、抽選がない作品でも熱狂的ファンは必ず存在していて
ばたばたしてて気付いたら完売……なんてことに……。
(こちらは抽選外れよりさらに悔しい、自分さえしっかりしてれば! となる)

それでも神は腐れ物書きを見捨てきったりはしないようで
とにかく倍率の低そうな平日昼間を狙って応募してみたら当選、
チケット発売日をスケジュールにしっかり入れてWEBから申し込み、ということで
なんとか二作品のチケットをゲットした。

ということで,以下感想。

・『SHOW BOY』 ふぉ~ゆ~主演 シアタークリエにて

例のイケメン君たちは、タップダンスを踊ったり
ピアノを弾いたり、中国語会話を披露したり
手品やジャグリングに挑んだり……と
それぞれに与えられた課題を見事に完遂。
あの忙しいスケジュールの中で,いったいどうやって練習したのか
もしかしたら彼らには影武者がいるのでは? 
と目をごしごし擦って本人確認してしまうほどだった。

けれど、どこから観たって彼らは彼らで
終演後ご挨拶に押しかけた私に
「あ、来てらっしゃったんですかあ~」
なんて,気さくな笑顔を向けてくれた。
ホントにね……疲れてるに違いないし
夜の公演だってあるのに、なんて良い子たち。
中身はちっとも変わらない。
でも『技量』は間違いなく上がっている。
なんというか、物語の構成にも理由はあるのだろうが
全員が『俺こそ主役』のオーラを出していた。
自信に溢れ、ストーリーの中心にどっかと立っていたのだ。

もうね……おばちゃん,大感激。
もとから彼らのファンだった人たちは
「もともとすごいんです!」
って怒るかもしれないけれど
私は彼らのステージを観たのは『放課後の厨房男子』が初めてで
そこを原点とするしかない。
たった一年しか知らない私にもわかるほど、彼らは大きくなった。
去年から今年にかけて
個人で立つ舞台をたくさん経験したことで
グループではなくひとりの役者としてのあり方を身につけたんだろうな……
なんて勝手に思っている。
個人活動が増えることで、揃っての活動が減るグループもあるけれど
彼らはそうはならないと信じたい。
ひとりひとりが外で得たものを持ち帰り、さらにグループが伸びていく。
そんなグループに違いないし、そうあってほしいと願っている。


・『夢ぞろぞろ』 田中穂先(柿喰う客) 小沢道成 シアター711にて

田中穂先さんは厨房男子で舞踏部の一員,長谷川を演じてくれた方である。
(あの五七五調でしゃべる人といえばわかる人にはわかるだろう)
昨冬の『美少年』という作品も拝見したときも圧倒的熱量(汗の量?)に
降参状態だったけれど、あのときは演者は四人。しかも年齢的にも
一番若く、先輩方を頼りにしている感じが大きかった。
ところが、今回はふたり芝居である。
ということは、穂先さんの台詞もシーンも倍増、汗の量も倍……
いや、そんなことはどうでもいい。(よくない。汗の量は気合いの現れだ)
相手役の小沢さんは素晴らしい俳優だけれど
それだけに、抜擢してくれた期待を裏切らないよう頑張らないといけない。
実は私は、心配していた。
大丈夫か,長谷川ーーーー! って。
でもね、そんな心配、まったくいらなかった。
穂先さんは素晴らしかった。
他人からみればなんの問題もない日常、
それでも躓き,進めなくなってしまった自分を持て余し
迷い、苦しむ若者の姿を見事に描き上げた。
さらに、相手役の小沢さんとのやりとりの中で
簡単には解決しないだろうわかっている問題であっても
自分を肯定することで、いつかは乗り越えられるのかもしれない、
と思わせてくれた。
観客に希望と勇気をくれた。

ネタバレは悪だと承知の上で一言だけ書く。

『ここまでは来れるから』

この一言は、なにかというと卑下ばかりしている者(=私)への最大のエールだ。
進めない,踏み込めない距離よりも、これまで進んできた距離の肯定。
主催の小沢さんが『優しい物語』を創りたかったと仰っていたとおり
『夢ぞろぞろ』は本当に優しい物語であると同時に『許しの物語』でもあると思う。
過去の自分、今の自分、そして未来の自分をも許す物語。
ひとりでも多くの方に観ていただきたいと思う。
公演は下北沢『シアター711』で12日まで。
当日券も必ず出します、予約は上演2時間前までOKですという舞台
お時間のある方は、ぜひ。
(ちなみにこの二時間前までOKというのは,あまりにも暑くて並んでいただくのが
気の毒だから、という理由だそうです。本当に優しい……)

ということで、観劇記終了。
とにかく今は、
一年間、様々な経験を積んできた彼らが創る『放課後の厨房男子 リターンマッチは恋の味』が
楽しみでならない。


パンフレット.JPG





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8月は夏休み [日常]

あーなーつやすみー!

七月末締切の原稿を月半ばに提出
ちょっと打ち合わせをしたあと
最速で改稿して再提出。
なんというか、久々に書くのが楽しかった。
楽しすぎて予定枚数を大幅に超過
自分で削りかねて、またしても編集担当さんに丸投げ。
でもあちらはさすがにプロ。
枝葉末節をさっさと見つけてばっさり削除。
ついでに足りないところの書き足し指示。
方針が明確だから、あっという間に直せた。
いつもながらに、編集担当さんという存在に感謝する。
世の中には、編集者なんていらないという人もいるらしいけど
私には無理。
暴走する筆を的確に導く存在は必要不可欠だと思う。
もちろん、相性の良し悪しはあるし、
長年かけて築いた信頼が、瞬く間に崩れることもあるけれど……

それはさておき、とにかく夏の原稿は終わった。
秋から書く予定のプロットも無理やり形にした。
先を思うと不安しかないけれど、それも今は棚上げにして
夏休みを取ろうと思う。

今年の夏はいろいろな意味でタイミングがいい。
仕事とは関係のない旅をして
仕事とは関係のないものを食べ
仕事とは関係のない酒を呑み
仕事とは関係のないものを書く。
(結局書くんかい!)
そんな夏にしたいと思う。

というわけで、八月はお休み
皆様もよき夏をお過ごしください。
(とか言ってても、校正紙はどかどか届くんだろうけど)


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【刊行予告】

放課後の厨房男子 まかない飯篇 (幻冬舎文庫) 8月6日刊行

   表紙は単行本のときと同じですが、おそらく帯に『彼ら』が……


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