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近頃の私 [日常]

息も絶え絶え。

改めて私が言うことではないけれど
なんとも窮屈な日々であることよ。
なんのために仕事をするのかと問われたら
私の場合はシンプルに書かずにいられず
運良くそれを仕事にできたから、と答えるしかない。
次の理由を問われたら、休みの価値を上げるため、
あるいは毎日が日曜日に耐えられない性格だから、だろうか。

日曜日という言葉で表されがちな休日のありがたみは
平日の労働があってこそだと思う。
そんなことはみんな知っている、もちろん私も……
でも知っているだけでわかってはいなかったのだと痛感する。
平日どれほど頑張って仕事をしても遊びに行けない休日。
ご褒美の旅はもちろん、ちょっとした外食も、気晴らしの買い物すら
出かけることに勇気がいる。
インドア派だと思っていたけれど、それにも限界があったらしい。
ただひたすらネットの海に溺れたり、ごろごろしているだけの休日なんて
なにがうれしいのか、と吠えそうになってしまった。

少なくとも私は、外に出て、知らない人に会ったり、見たことのないものを見たり
食べたことのないものを食べたり、呑んだことのないものを呑んだりしたい。
画像やお取り寄せを我が家で、ではなく、現地に行って味わいたい。
そうやってインプットを重ねることで、ようやくアウトプットができる。
ひとつの仕事を終わらせ、ご褒美という名のインターバルを取って
次の仕事のためのインプットに励む。
それができない世界で、休日がある意味なんてない。
それが私という人間である。

そんなこんなで、気温が下がり乾燥が激しくなった昨年秋以来
秋川の気分は落ち込みに落ち込み、引きずられて体調も最悪。
見事に帯状疱疹罹患という体たらく……
しかも発生箇所が背中だったためにいつもの肩こりと勘違い
早期治療が要と言われる帯状疱疹なのに思いっきり後手。
まるでどこかの国の感染症対策のような状況となった。
いやあ……帯状疱疹って本当に辛いものですねえ……

それでも、持って生まれた屈強さ(どこにそんなものが)が幸いして
帯状疱疹としては軽症も軽症、かかりつけ医ですら
「ホーントーに軽いですよー」なんて言い出す始末。
いや、軽いかもしれないけど痛いのものは痛いのよ!
痛みで夜も寝られなかったなんて陣痛以来なのよ。
どうでもいいから即座にこの痛みを取ってくれ!
という私の嘆きはまるで功を奏さず
痛みは痛みとして居座り続け、さよならするのにかかった日数は……
なんとおよそ四十日!!

信じられます、皆さん?!
痛み止めを飲んで寝ても、薬が切れて起きちゃう日々が四十日!
それでも朝はやって来て、朝が来たら仕事をする私。
なーんて働き者なんでしょう! ……じゃなくて!
とにかく休め、と言われても、仕事が進まないストレスで
また別の病を併発するのが恐かっただけのこと。
我ながら、病は気からを実践しすぎだろーーーー!!

ということで、なにが言いたいかというと、
休日が休日としての機能を果たさなくなっている昨今
どちらさまもストレスには重々気をつけて。

ついでに……
外科的な原因を思いつかない痛み、しかも片側集中の痛みを覚えたときは
取り急ぎ、帯状疱疹を疑うことをおすすめする。
患部の観察を怠らず、発疹を見つけたら即行で皮膚科あるいは内科へ。
治療開始が遅れると、痛みは長引き、難儀しまくりこと請け合い。
(ただし、子どものころに水疱瘡にかかっていないという方は大丈夫。
水疱瘡のウイルスが体内に残り、体力低下に伴って悪さを始めるのが
帯状疱疹とのこと)

なお、今現在、帯状疱疹による痛みはほぼ消失
身体的苦痛としては、通常の頭痛肩こり腰痛を残すのみとなったことを
ここに報告する次第である。
誠にめでたい……わけがあるかーーーーー!!

でもって、今後の刊行予定を少し。
2月、5月に単行本新刊、
こちらは脱稿済みですので、たぶん出るでしょう。
あとは既刊文庫化がちらほら……
その先は『今やってます』という蕎麦屋の出前状態。
あまりの遊べなさに秋川ご乱心とならない限り
秋以降にも1,2冊は出せるのではないか……てなかんじ。
病を得ていたにしてはけっこう働いておりますので
どちらさまも、気長にお待ちいただけると幸いです。

加えて、末筆となりましたが
『ひとり旅日和 縁結び!』増刷となりました。
『きよのお江戸料理日記』も三刷。
誠にありがとうございます。
引き続きよろしくお願いいたします。




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ゆうのすけ

大変でしたね。帯状疱疹はあまり症状や経過が芳しくなく
長引くと精神的にもうつを罹患してしまうこともあるようです。
親の同級生がかなり長く罹患されていて 大変だった聞きます。
そういえば明菜ちゃんもでした。
でも軽く(それでも大変ですが)乗り越えられて良かった!
こんな世相ですし 行動は慎重にならざるを得ませんし
ストレスもかなりかかりますものね。早くこのコロナ過から
解放されて [ひとり旅日和]の表紙絵みたいに ぶら~っと当てなく
出掛けたいですね。
雪になるのかな?お身体第一で 暖かくお過ごしくださいね。
まずは2月の新刊楽しみです。^^☆彡
by ゆうのすけ (2021-01-23 14:41) 

ゆうさん

 秋川さん お見舞い申し上げます。
私も2度 罹っているので辛さはよーっくわかります。
でもね、主治医の方が軽症と言われるのもわかるのです。

私の家族 一人で4回も罹っていてその2回目が
顔の三叉神経だったのですが、見た目は何も変化なし。
でも通常の頭痛の100倍位の痛さが10分おきにやってくる。
発症が夜だったので翌日には受診して帯状疱疹の
服用薬をもらうも収まらず。
救急搬送の末、3週間入院&神経ブロックに半年通いました。
(入院後2日目に顔面半分はお岩さん状態になりました)

何年も神経痛が残ったり、場所によって視力聴力が
失われる場合もある怖ーい病気なのです。
脅かしたいわけではないのです。
何度もやってくることがあるので
くれぐれも無理をなさらない様に。(これが言いたかったのです)

年末年始のステイホームには日和ちゃんやきよさんに
慰めてもらいました。
今後も無理なさらない範囲でお仕事なさってくださいね。

最後に、痛い時は絶対冷やしてはいけません。
ホットタオルなどで温めると少し痛みが和らぎます。
以上 長くなりましてすみません。
お大事に。
by ゆうさん (2021-01-26 11:57) 

HCのS

 久しぶりの投稿になります。
秋川様におかれましては益々ご健勝のことと、え?、帯状疱疹?
身近な友人たちも患い療養する姿を見たことがあるのですが、症状は千差万別で、捉えどころが難しい病なのでしょうね。お大事に。

不要不急のなんとやらで読書量は増えました。
今まで騒いだりほっつき歩いていた時間がそのまま読書タイムにシフトしたようなものです。
担当する広報誌もこのご時世、事業休止でネタ不足、暫くは新型コロナ関連の情報をかき集めて凌いできたのですが、やはり明るい情報が乏しいので辛いですね。
私くらいの年齢だと今まで散々アレコレしてきたので行動自粛と言われても、しばしの辛抱と割り切れるのですが、若い人たちは耐えられない思いで過ごしている方も多いことでしょう。私が20代だったら
やりたいことだらけの生き方を制限されることが耐えられないと思うもの。
制限された時間が長くなるほど、若者たちの心と体に深刻な影響を及ぼすようになるだろうと想像します。
ワクチンや治療薬で感染者は減ろうとも、人間社会のコミュニティを破壊するコロナ禍の後遺症を危惧します。
そんな時、時間の使い方の一つとして広報誌で読書の勧めを啓蒙しています。お勧めというからには当然私が読んで気に入った作品が対象になる訳です。もちろん秋川作品も載せてあります。2月に広報誌に目を通した方が突発的にお求めになることもあるでしょう。売り上げが伸びた場合はそれが原因です。
尚、広報誌の配布範囲はわが町内になります。
by HCのS (2021-01-28 23:40) 

秋川滝美

ゆうのすけさん

ありがとうございます。
本当に籠の鳥のような生活、早く開放されたいものです。
ゆうのすけさんもくれぐれも御身お大切に。

ゆうさん

ありがとうございます。
とりあえず背中の発症で助かったと思っております。
もしも首から上だったとしたら、目も耳も大変だったでしょうし
なにより耐えがたい痛みだったと思います。
日頃の行いは大変悪いので、きっと前世の私か祖先が徳を積んで
くれたのでしょう。
温めるといいというのは本当で、烏の行水だった私が
すっかり長風呂になり、光熱費がとんでもないことになったことを
書き添えておきます。(涙)

HCのSさん

確かに、やりたいことも行きたいところも大して残っていない
という状況でしたら、自粛も耐えやすいような気がします。
自然災害のあとのように被害が目に見えるものではなく
『気のせいだ』みたいに言い出す人もいる状況では
自粛はまさに自分との戦い……
己に甘い私としましては辛い限りです。
また、広報誌による拙作の宣伝、誠にありがとうございます。
HCのSさまが住まわれる町ですので人口はおそらく数百万に
及ぶことでしょう。
大いに頼りにしております。今後ともどうぞよろしく!
by 秋川滝美 (2021-02-08 12:51) 

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