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密な刊行案内(笑) [小説のこと]

というわけで刊行案内である。

本当は先ほどの記事に書こうと思っていたのだが
さすがにちょっと……な内容になってしまったので
しきり直し。
(おお、一日二回更新だ! ← 大馬鹿者)

三ヶ月ごとに締め切りがやって来て
中身がないんだから締め切りぐらいは……と死守しているのに
なぜが刊行は秋に集中する。
これは私が『秋川』だからか? と首をひねるが真相は不明。
まあ、読書と食欲の秋ということだろう。

以下、今秋の刊行予定


 ・『向日葵のある台所』文庫        KADOKAWA    10月23日
     → カバーが変わっていますが、単行本の文庫化です。
  
 ・『きよのお江戸料理日記』文庫      アルファポリス   11月中旬 
     → 時代小説ということで(?)文庫書き下ろしです。
       これはもう、ガチで大変でした。ぴえん通り越して、ぱおんからのどすん!
       参考文献で埋まりそうになりました。
       若者よ、歴史は頭が柔らかいうちにしっかり学んでおけ! です。

 ・『居酒屋ぼったくり おかわり!』文庫   アルファポリス  11月中旬
     → 『きよのお江戸料理日記』と同日発売となります。

 
   *なお、11月末にもう一冊単行本が出る予定です。
    情報未公開ですが、脱稿済み。イラスト、校正とも順調に進んでいますので
    たぶん出るはず……(汗)


ということでまとめてお知らせでした。

 なお、comics『居酒屋ぼったくり5』(しわすだ先生)は現在『大好評』発売中、
 舞台『放課後の厨房男子 まかない飯とShall we dance?』は10月31日から始まります。
 いずれも秋川以外の方の手が入るとこんなに素晴らしくなるのね~的な作品ですので
 全力でおすすめさせていただきます!(号泣)




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更新されないブログ [日常]

ブログって日常を書くものだよね……

このブログを始めたのは2009年の末だった。
その頃はまごう事なき専業主婦で、毎日更新どころか
朝夕二回更新、なんてことをやらかしていた。
当然、内容は薄く(これは今もだな)ほとんど全てが日常のこと。
無名の主婦のブログなんて読む人はいないと思っていたから
家族のこともふんだんに書いていた。
商業物書きになってしばらくしたころ、さすがにこれはまずいと気づき
それまでのブログをいったん閉じて、セカンドシーズンを開始した。
それが2013年の冬のことである。

それから七年……今やこのブログはほとんど息をしていない。
申し訳程度に新刊の案内がなされる程度……
そもそもが過激思想の持ち主な上に、大変しつけの悪い口をもっているため
昔のように思ったことを端から垂れ流していたら『炎上』必至。
家族を始め、関係者各位に迷惑をかけまくってしまう。
(これは『秋川滝美』アカウントがここにしか存在しない理由の
最たるものである)
日常や思考を綴れないブログに意味はあるのか。
いっそ閉じてしまった方がいいのでは? などと
ため息をつく日々である。

それでも閉じないのは、ひとえに
せめて新刊が出るときぐらいは告知せねば……という卑しさ。
物書きが自分で宣伝するのが当たり前の時代と言われても
拙作のどの登場人物よりも自己評価が低い私としては
とてもじゃないが『買ってねー!』なんて言えない。
物書きを8年やっているというのに、未だに
人様の財布の中身を減らしていいような作品じゃない
と思っている。
そんな私でもせめて刊行されていることぐらいお知らせしたい
書店はもちろん、図書館でも古本屋でもいいから
見かけたら捲ってみてね、秋川まだ生きてるのね、と思ってね
というのが『刊行案内』なのである。
(これはもはや生存確認なのでは?)

というわけで、更新されないのがあたりまえのこのブログ。
記事が上がったら秋川存命中(遺作にあらず)ぐらいに思っていただけると幸いである。







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舞台『放課後の厨房男子 まかない飯とShall we dance? 篇』上演決定 [舞台化]

心配はつきないけれど……

相変わらず見えないベルリンの壁が林立しているような日々の中
久々に飛び込んできた嬉しいニュース。
とはいえ、各所での感染報告が相次ぎ、手放しでは喜べない。
この舞台が原因でキャストやスタッフ、見に来ていただいた方々に
何かあったらどうしよう、と昨年は想像もしなかった不安が過ぎる。

おそらく様々な議論がなされたに違いない。
中には、『見送り』という意見もあっただろう。
それでも上演に向けて動き出したのは
なによりも『今年の厨房男子』を待ってくださっている方々に応えたい、
そして少しでも元気になっていただきたい、という気持ちからだろう。

あまりに楽しくてばかばかしくて、あっという間に終わり
しかも終わったあと、なにを見たのか記憶がさっぱり、という
泣いていいのか喜んでいいのかわからない定評を持つこの舞台。
不安だらけの日常で、ほんの一時でも全てを忘れて笑っていただけたら……
そんな思いがこみ上げる。
それだけの力を持っている舞台だと私は信じている。

治療法もワクチンも道半ばの今、免疫力に縋る気持ちは大きい。
笑いは免疫力を上げるという。
どうか皆様、『厨房男子』で力一杯笑ってください!

楽しむためにできることは何でもやる! それが『厨房男子』です。
無事に幕を開け、大千穐楽を迎えるために
どちらさまも『ご安全に』!
99%キャラ立案者、爪一枚で原作者を死守した秋川からのお願いです。


以下は厨房男子公式HPから、感染症対策についての引用です。
ご一読いただけると幸いです。

*****************************************

<新型コロナウイルス感染予防対策とご来場になるお客様へのお願い>
・全ての公演関係者に対し、会場に入る前に検温を実施し、マスク着用、こまめな手洗い、手指の消毒及び日頃の体調管理を徹底いたします。また一部係員は、フェイスガード及び手袋を着用させていただきます。
・会場内の手すり、ドアノブ等お手を触れられる箇所の消毒作業を徹底致します。
・会場内の各所に消毒液を設置いたします。ご入場に際しては、手指の消毒をお願いいたします。
・[会場の換気について] 会場では、建築基準法等の各種法令を遵守した換気設備を設置し、各種法令に基づく適切な運用を行っています。
外気取入れ範囲は、ホール・ロビーだけでなく、楽屋フロアも含んでいます。
換気システムは、扉を閉めた状態で稼働していますが、扉を開けても正常に稼働します。
・施設の通常の換気システムのほか、より多く外気が入るよう、換気を強化いたします。
・本公演では、収容人数の半分以内での参加人数にし、感染対策の一環として、前後左右1席空けた座席配置を予定しております。
・来場者への対面対応が必要な場所においては、アクリル板や透明ビニールカーテン等を設置し飛沫感染防止対策を施します。
・会場内の喫煙所を閉鎖いたします。
・ご入場に際して、非接触型体温計による検温、又はサーモグラフィーによる表体温スクリーニングをさせていただきます。
また、マスクの着用や咳エチケット、客席内での会話やご発声はお控えいただく等、ご協力をお願いいたします。
・会場では、可能な限り密集状況を避けていただき、一定距離(フィジカルディスタンス)確保のご協力をお願いいたします。
・出演者の入待ちや出待ち、ご入場口付近でのお待ち合わせは固く禁じさせていただきます。
・公演当日は、写真撮影用または映像収録用のカメラが会場内に入る可能性がございます。ご来場のお客様の様子が映り込む場合がございます。収録された映像や写真は、後日放送やプロモーション等に使用される可能性がございますので、予めご了承ください。
※今後感染状況や政府諸機関の方針によって、随時対応をしていきます。
お客様へのお願いにつきましても、開催までに改めてお願いする内容を追記していく可能性がございます。
皆様の健康を守るために、おひとりおひとりの心がけにご協力を何卒お願い申し上げます。


*****************************************



秋川のつぶやき   「だからタイトル長いんだってば!」
          
秋川のお願い    「行けない人が山盛りになりそう。なんとか電波に乗せて~!」
        
近刊お知らせ    『居酒屋ぼったくり 11』文庫 アルファポリス 8月18日刊行   
           明日じゃないか……(汗) てか、これが最後っておかしいだろ!
         






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講談社文芸サイト『TREE]』 連載企画 Day to Day  [小説のこと]

こっそり参戦。

講談社文芸サイト『TREE]』にて
2020年4月以降の日本を舞台にしたエッセイや小説の連載が始まっております。
一日一話ずつ、毎日違う作家の作品が登場します。
3分ぐらいで、スマホからでも読めますので、休憩がてらお読みいただけると幸いです。
ちなみに秋川は『4月27日』担当、本日掲載となりました。
お目汚し失礼~って感じですが、ほかの鏘々たる方々を中心にお楽しみくださいませ!


TREEへはこちらから
  ↓
https://tree-novel.com/works/56b29b872d9162b106944778419a486f.html?fbclid=IwAR1194lqmhKHLJiqm2H3o3a4RiYx3-XqYfmovOSpR6td-OpDt40Q4_WDahY




以下 サイトより紹介

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連載企画 Day to Day
tree編集部お気に入り
Day to Day
新型コロナウイルスへの不安が世の中を覆っています。
出版界でも書店や図書館の多くが臨時休業となり、私たちが物語と出会える場は激減しています。
「緊急事態宣言」が発令されて以降、作家と出版社にできることは何か、数年経っても、この時のことを忘れずに前に進める企画はないかと考え、4月15日に、「2020年4月1日以降の日本を舞台に、作家に1日ずつ掌編を書いていただく」という企画を立てました。
すると約1週間で、日本を代表する50名以上の著者が、小説や随筆の執筆を引き受けてくださいました。
さらに、野間文芸翻訳賞を受賞された岳遠坤氏が中国語翻訳を、株式会社トランネットが、英語訳を引き受けてくださいました。

テレビをつけてもSNSを見ても、コロナの最新情報がまず飛び込むいま、小説家の力で、読むことで、少しでもみなさんの心を明るくできますように。
読書を愛するすべての方に、日々、物語を楽しんでいただけますように。


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『湯けむり食事処ヒソップ亭』書影

悪運最強。

当初5月中旬を予定していた刊行がこの騒動で延期。
どこまで延ばすか、というのは難しい判断だったけれど
緊急事態宣言が解除になったこのタイミングで
新刊が刊行されるというのはかなりラッキーだと思う。
担当編集さんの読みは素晴らしいな……
などと感心することしきりである。

言うまでもなく、この騒動の前に書いたものなので
中身はたたただのんびりと呑んだり食ったりの話。
そういう世の中じゃないよ! と
不快に思われる方もいらっしゃるかもしれないが
こんなときだから、呑気な話も必要かな、とも思っている。
こういう世界が『過去の遺物』とならぬよう
注意と配慮を怠らず生きていきたい。

おそらく書店には休業期間に刊行、納入された書籍が
ところ狭しと並んでいることだろう。
埋もれた拙作をなんとか捜していただきたい!
ということで、書影紹介。


ヒソップ亭書影.jpg


『湯けむり食事処ヒソップ亭』(講談社)
お見かけの際は、なにとぞよろしくお願いいたします!

なお、延期されておりました『居酒屋ぼったくり10 文庫』は6月15日刊行となります。
こちらもあわせてよろしくお願いいたします。



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その日のために [日常]

屈伸運動はとても大事。

本来なら旅三昧している頃だった。
宿も交通手段も予約していた。
この2ヶ月で3回あった旅の予定はすべてキャンセル。
3月初旬の分については本当に迷った。
もしかしたら行けるんじゃないか、とぎりぎりまで粘り
やっぱり無理だとあきらめた。
その後、状況はどんどん悪化し、計画は頓挫しっぱなし。
まあ仕方がない。起こったことは起こったこと、できることをするしかない
とか思っていたら、できることの方向性が思いっきり変わってしまった。

なんかねーいるんですよ。
家族が、一日中、おうちに。
そりゃそうだ。全国、いや全世界的に方針は『ステイホーム』
みんなお出かけはしないでね、なのだ。
そして人間、というか命あるものはすべからく食べるのだ。
朝ご飯は勝手に食べてちょうだい。
昼ご飯もおすきにどうぞ。
それでもさすがに晩ご飯ぐらいは作らねばならない。
なぜなら、好き放題にさせておくと栄養バランスが崩れる。
体調不良で免疫力が低下、怪しい病に罹りかねない。
たとえ一食でも……とまるで戦後の学校給食みたいな感じで
毎日毎日ご飯を作っている。
これまでは家族は仕事やバイトで不在が多く
週の大半は夕食なんてひとりだった。
家族がいても外食だったり、中食だったり、ガス代が安くて大助かり~
だったのにいきなり毎日手作り、家族の人数分……
家にいる人数が増えれば、家事のすべてに時間がかかるようになる。
掃除も洗濯も買い物すらも……
全国の主婦&主夫の皆さま、お元気でいらっしゃいますか。
秋川はへとへとざんす。

そんな日々であるが、実は世間は意外にしぶとい。
この状況を乗り切るために、
あるいは終息したあとを見越しての準備に怠りがない。
あらゆるイベントが中止になっても
いつかくる日のために企画は動いていく。

へこたれてる場合じゃない。
今はひたすらステイホームだけれど、いつか必ず動ける日が来る。
その日のために万全の準備を。
高く飛ぶためには屈み込むことが必要だという。
私の周りには、全力で屈み込む人ばかりがいる。
しかるべき時が来たら、
ものすごい勢いで、とんでもなく遠くへ飛ぶだろう。
置いて行かれないように用意をしよう。
いつか必ず来るその日のために……


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【お知らせ】

  各種書籍の刊行が延期となっております。
  拙作の状況はこんな感じです。

  ・湯けむり食事処ヒソップ亭 (講談社)    予定 5月14日 → 5月27日
  ・文庫 居酒屋ぼったくり10 (アルファポリス)予定 5月16日 → 6月以降

  なお、今後も状況次第で変更の可能性はありますが、
  もちろん校了済み、カバーも帯も全部できあがっております。
  刊行されないということはないはず(汗……)。

  また、初稿渡し済校正待ちの原稿が一本、現在着手中のものもあります。
  絶対に刊行にこぎ着ける所存ですので、ゆるりとお待ちくださいませ。

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馴染みの酒 [日常]

好きな酒を呑める喜び。

ひとりでふらりと居酒屋に入る。
あるいは家族や仲間と呑みに行く。
品書きを開くと酒の名前が並んでいる。
ビール、日本酒、焼酎、ウイスキー……
かなりの割合で知っている銘柄が入っている。
時折、同席者におすすめの酒を訊かれて
その人の好みや、注文する料理に合わせて
『このあたりかなー』なんて偉そうに言いつつも
自分が頼むのは違う銘柄だったりする。
なぜなら私にとって『酒を知る』ことも仕事の一部だから。

絶対に合うはずの酒も
物書きになる前は何十本とリピートし
外で見るたびに注文してきた酒もスルーして知らぬ酒を試す。
心から旨いと思う出会いもあり、そうでもないときもある。
それでも、心のどこかでいつも馴染みの酒に焦がれている。
身体のあちこちにガタが来ている私は
もう一度にたくさんの酒は呑めない。
せいぜい一杯か二杯しか呑めないのなら、知らぬ酒を呑むべし。
それが、ここ五年ぐらいの私の暮らしだった。

そして今、私は存分に馴染みの銘柄をリピートしている。
近頃も旅先で心の底から好きだった酒に出会った。
もう何年、いや何十年も口にしていない。
そもそもその蔵元自体が全国で広く商う気がない。
中でもその銘柄は季節限定で、限られた店でしか手に入らない。
ご当地に赴いても、飲食店で出会えることなどほとんどないのだ。
感動の再会を喜びながら、一杯を大事に大事にいただいた。
肴はスマガツオの刺身、カツオの王と言われる魚だ。
この魚をが置いてあるだけで店の質がわかる。
よしよし、と頷きながら、大事に大事にいただいた。
素晴らしきかな、人生、という感じだった。

新しい酒を知るのは大きな楽しみではある。
けれど、ときには馴染みとしっぽりしたいときもある。
好きな酒を好きなときに好きなように呑む。
なにものに代えがたい楽しみである。



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【観賞記録】

   OFF THE WALL  梅棒 

     元気をもらいたくて出かけていったら、もらいすぎてぐったり。
     というのは冗談ですが、我らが『霜川先輩』(楢木和也さん)は
     ダンス肩を見事に克服し、きれっきれで踊りまくっておりました。
     1分走っても息も絶え絶えになる私には、1時間40分踊り続ける方々は
     宇宙人としか思えません。
     この作品はそんな宇宙人たち(失礼!)とガチの宇宙人の交流を描いた作品です。
     本日、千穐楽。どうか怪我なく、劇場に笑顔が溢れますように。


【個人的応援】

     本日、末那高生のひとりが漢字検定に挑戦中。
     諺、語源だけではなく、漢字そのものに興味を覚えた模様。
     見事合格の暁には、なにやらご褒美があるらしいけれど
     そんなの関係ありません。ヤルシカナイネー
     というわけで、頑張れ、松崎祐介さん!

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学びの時期 [日常]

若いに越したことはない。

アンチエイジングってなに、それ美味しいの?
がモットーの秋川。
人間生きてりゃ年を取るし、皺もシミもできる。
でもたかが皮一枚のこと、と達観していた。
もちろん、そもそも美醜にこだわるレベルのご面相ではない
という重大な理由もある。
さらに勉強なんていつでもどこでもできる、なんて開き直り(?)
適当な日々を生きてきたのである。

ところがぎっちょんちょん。(大いなる死語)
最近、やっぱり勉強は若いうちだな、と痛感させられた。
というか、今も身に染みて感じている。
人間の身体はあからさまに衰える。
脳は言うまでもなく、視力も筋力も衰える。
学ぼうにも、教材の文字は細かく、長時間の作業で肩や腰が痛み
読んだはずの文章を片っ端から忘れる。
美術館、博物館を訪れると翌日はぐったり動けない。
若いころも大して、というか全然優秀ではなかったけれど
今よりは数段マシだった……はず。

要は、勉学はできる限り若いうちにやれ! である。
そして、将来どんな知識が必要になるかわからない。
この際、浅くても良いからできるかぎり広く学んでおけ。
入り口さえわかっていれば、奥深く分け入ることもできる。
全部を深く学ぶことなど不可能なのだから
いつか必要になる深い知識の習得に備えるためにも
間口はできる限り広げておけーーーー!!

ぜいはあ……

とまあ、新年早々(でもないな……)から声を大にする私。
要するに、手に負えない調べ物に辟易しているのである。
せめて若いうちに基礎知識を入れておくのだった、と大後悔中……
こんな秋川ですが、どちらさまも本年もよろしくお願いいたします。

ということで刊行お知らせ。

幸腹な百貨店 催事場で蕎麦屋呑み 文庫   講談社      1月15日 (また過ぎてる!/土下座)
居酒屋ぼったくり9 文庫          アルファポリス  2月14日 

どこかでお見かけの際は、ちらりと捲ってやってくださいませ。





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舞台『放課後の厨房男子 リターンマッチは恋の味篇』大千穐楽 [舞台化]

してやられた私。

昨日、『放課後の厨房男子 リターンマッチは恋の味篇』が大千穐楽を迎えた。
(ところで、このタイトル長すぎない?/笑)
なんでも『大千穐楽』というのは公演会場が複数の時にだけ使われる言葉らしい。
つまり昨年は博品館一会場だったため『千穐楽』で
三会場を巡った今年は『大千穐楽』なのだそうだ。
昨年みんなでかけた、できれば地方にお邪魔できますように、という願いが
見事叶っての『大千穐楽』、誠に感無量、原作者大喜び!

……というのはさておき、おそらく大千穐楽を楽しんでいただくと同時に
終わらないで……という気持ちを抱かれたファンの方々は多いことだろう。
けれど、正直私はほっとしている。
そう……ちょっと修学旅行が終わったときの引率教師の気持ちに似ているかもしれない。
今回、ちょっと申し訳なくてファンの皆様には申し上げられないほど舞台を拝見した。
彼らは毎日、とても楽しそうで、文字どおり『はっちゃけて』いた。
ぎゅうぎゅう詰めのスケジュールであらゆる疲れを背負っているとは思えないほど
彼らは元気で、そこにいることを楽しんでいた。
創り手が楽しめない作品は、どうあがいたって楽しくならない。
それは舞台も小説も同じことだと思う。

でも、カオスの含有率には限度がある(爆)
たとえ劇場の九割が演者の熱烈なファンだったとしても
残りの一割は『ふぁ?』となってしまう。
元ネタがわからない……と悲しい気持ちになってしまいかねない。
ひとつの作品を味わうために、下敷きが必要というのは問題ではないか。
それが作品の一部ならかまわないけれど、全般にわたってしまったら
壮大な内輪受けに終わってしまう。
そんな危惧を抱かずにいられなかった。
ありがとう、大千穐楽、ここで終わってよかった……

それが昨日、大千穐楽を拝見した私の感想だった。
そして、打ち上げを終えて迎えた朝、私は壮大な苦笑いの中にいる。
苦笑いというよりも、ものすごい『してやられた感』。

結局、彼らはどこまでもどこまでもどこまでも『男子高校生』だったのだ。

見るたび見るたび、馬鹿ばっかりやっていて
うわあ、そこまでやるか!? と大人をはらはらさせ
だめだ、こいつらなんとかしなきゃ! と焦らせる。
挙げ句の果ては、頼むから誰かこいつらを叱ってくれ!! とまで……

高校生の息子、しかも元気すぎる息子をお持ちの方、
あるいは持っていた方ならきっとわかる。
この馬鹿馬鹿しく悪のり満載、どっちに行くかわからない危うさ……
絶対に覚えがあるはずだ。
ずっとこんなことやってるつもりか、と気が気じゃない。
なにを考えているのか、さっぱりわからない。
ため息ばっかり出てきて、胃がしくしく痛む……
その危うさこそが男子高校生そのものなのだ。
この果てしない危うさの中で、彼らはあらゆる可能性を探り、
新しい才能を見つけ、明日への道を選び取っていく。
その過程を、彼らは見事に描き上げてくれた。
こんなにも馬鹿馬鹿しいのに、ちゃんと哲学……
舞台挨拶の、なにが面白いのかわからなかった、というミコちゃん先生の
教師そのものの感想まで含めて、完敗のひとことである。

昨年、手放しで褒めた舞台は、今年はさらにグレードアップ。
原作者まで煙に巻く仕上がりとなった。
来年はどうなるのだろう……と期待が膨らむ。
今しばらく、彼らの青春をご覧になりたい方は是非とも応援を。
次はきっと『キャラ立案者』になっているに違いない『原作者』からの
お願いである。


【お詫び】

 作中出てきました『芋煮ソング(?)』の歌詞についてですが
 はっきりと『牛肉』、『味噌!』と歌っております。
 本来であれば牛肉には醤油、味噌ならば豚肉となり、牛肉&味噌の取り合わせを
 腹立たしく思われた方もいたかもしれません。
 食を扱うことの多い物書きとしましても、ここは醤油だろ! と思いました。
 ですが、おそらくこれは舞踏部の、包丁部名物豚汁へのリスペクトの現れ……
 東北地方の皆様に深くお詫びするとともに、誠に勝手ながら、舞踏部の気持ちを
 くんでやってはくれまいか、とお願いする次第です。
 この度は誠に申し訳ありませんでした。(深礼)

 
 

 

DSC_1098.JPG


















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『居酒屋ぼったくり おかわり!』&文庫8巻刊行  [小説のこと]

宿題終わらず居残り。

昨日、大阪より帰宅。
二泊三日で帰着するつもりだったけれど
予定が消化できず延泊。
なんというか……あほだな。
お陰でまたしても刊行予告がぎりぎりになっている。
とはいえ、ぎりぎりの理由は延泊だけではない。
要するにあれだ……こっぱずかしいってやつ。

なんだかんだで10巻で完結予定が11巻までずれこみ
(これは完全書き下ろしとなった3巻のせい)
挙げ句の果てに『おかわり!』……
さすがに引き際が悪すぎてお知らせしづらい。
本当にもう、宿題終わらず居残り そのもの。
それでもブログにすら書かないというのはあんまりなので
ひっそりとご報告

『居酒屋ぼったくり おかわり!』 11月28日発送  はい、明日です!
『居酒屋ぼったくり8 文庫』     〃

おかわり! の書影はこんな感じです。

居酒屋ぼったくりおかわり.jpg



番外というか、その後もちらりのお話です。
お見かけの際はよろしくお願いいたします。


それから、『ひとり旅日和』(KADOKAWA)増刷となりました。
お求めいただいた方、本当にありがとうございます。
ものすごく楽しんで書いただけに、その楽しさが伝わったのかもしれないと
大喜びしております。


そして、『放課後の厨房男子 リターンマッチは恋の味篇』大阪公演無事終了しました。
お笑いの聖地大阪で、たくさんの方に笑っていただけて感無量です。
笑い声が湧くところが、東京公演とは微妙に違っていて興味深かったです。
とはいえ、私は土曜の昼はテレビで松竹観て、吉本観て、の人でしたから
大阪の笑いどころのほうが納得しやすかったことは確かです。
(やっぱりねえーなんて感じです)
いずれにしても、皆様の笑顔は、CASTとスタッフの元気の源。
本日より博品館公演が始まりますが、引き続きよろしくお願いいたします。

ということで諸々でした。
とっぴんぱらりのぷう。



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