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祈りとともに…… [小説のこと]

切ない日々。

新型コロナウイルス感染症は二年が過ぎた今なお猛威。
変異に変異を重ねて、ワクチンや治療薬をあざ笑うごとし。
それでも……感染症にはまだ望みがあった。
国境を越えた協力の下、必ずや人類の英知が打ち勝つであろう……
そんな期待が、不自由な暮らしを支えてくれた。
けれど……戦争、おまえは駄目だ。
人同士が殺し合う世界でどんな希望が抱けるだろう。

ここ数年、日本中を駆け回っていた。
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の合間を縫って
他人と自分の安全に最大限努力しながら……
訪れた地で先の戦争の爪痕を目にする度に
繰り返してはならないと心に刻み、平和を祈った。
それでも心のどこかでいつも思っていた。
これは過去のこと、だからこそ忘れてはいけないのだと……

もちろん、世界にはなお紛争が続く地があることぐらい知っていた。
それでもこんなに明かな戦争が始まるなんて思ってもいなかった。
始まってしまった戦争はそう簡単には終わらない。
どれほど制裁を科したところで、信念の人は止められない。
人類に足りないのはなんだったのだろう。

虚しさばかりが募る。
それでも私は文字を綴らねばならない。
現実から目を背け、争いどころか苦悩すら薄い世界を綴る。
そんなことはありえない、夢物語だと言われてもいい。
人が人を傷つけない世界がいかに優しく素晴らしいかを訴えるために……
ひとりでも多くの方が、拙作の半ばナンセンスな世界に憧れ
実現に向かけて歩を進めてくださいますように……


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【刊行予告】


 ・きよのお江戸料理日記3 (書き下ろし) アルファポリス文庫 3月30日発送

 
きよ3書影.jpg



 ・居酒屋ぼったくり おかわり!2文庫   アルファポリス文庫 3月30日発送     


おかわり!2文庫書影.jpg


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KADOKAWA3作 刊行予告(修正あり) [小説のこと]

ほとんど季節のご挨拶。

秋は秋川の季節ということで今年も変わらずどたばた。
ようやく緊急事態宣言が解除され、感染状況も少し落ち着いている。
とはいえ、冬は目前、第六波も目前と言うことで
今のうちにしなければならないことが山積み。
おかげさまで旅もの作品が順調に推移していて
その取材&時代物の資料収集などなどで駆け回っている。

三年続きでお世話になった舞台のチームが今年も活躍中で
是非ご覧ください、とお誘いいただいたにもかかわらず
日程的に全然無理で、泣く泣く辞退させていただく体たらく……
でもまあ、これに関しては、限られた席数でのこと
私よりも抽選に応募し続けてくださっているファンの方か
彼らの才能をもっともっと輝かせてくれる関係者の方に
観ていただくほうがいいと自分に言い聞かせている。

そんなこんなで激動の秋。
いつもどおりの、後追い状態の刊行告知……
なんとか書き下ろしの単行本にだけは間に合わせたいと
思う気持ちをお察しいただいたい!

ということで以下の三作、いずれもKADOKAWAさまから刊行。
どちらさまもお見かけの際はよろしくお願いいたします。

『ひとり旅日和』文庫      10月21日 刊行済み (カバー変わってます)
『ひとり旅日和 運開き』    11月19日  → 24日でした! すみません!
『おうちごはん修業中!』文庫  12月21日
(→『メシマズ狂想曲改題 書き下ろし掌編付)

  
 『ひとり旅日和文庫』と『ひとり旅日和運開き!』の書影はこんな感じです。
  (『おうちごはん修業中!』はcoming soon……かな?)

  
ひとり旅文庫1 .jpg


ひとり旅 運開き.jpg
 


 どちらも、とても素敵なカバーですが、単行本を三作並べるとこんな感じ。
 インテリアとしても(むしろそちらのほうが?/涙)秀逸ですので、是非!


ひとり旅三作 プロ.JPG


なお、秋川滝美はこの10月でデビューしてから丸9年となりました。
現在、脱稿&初校済みの作品がひとつ、現在着手中がひとつ、
年明け着予定もいくつかありますので
2022年も物書きとして生きながらえそうです。
これもひとえに読んでくださる、あるいはカップ麺の蓋おさえ、
もしくは鈍器(!?)としてご利用いただいてる皆様のおかげと深く感謝しております。
本当にありがとうございます。
十周年に向けて、一人でも多くの方に、たとえ一行、一語でも
心に残るものをお届けするべく今後も努力する所存ですので、
何卒よろしくお願いいたします。



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『きよのお江戸料理日記2』刊行 [小説のこと]

毎度毎度ご無沙汰でござる。

日本、いや世界中で感染症拡大の中、
四年に一度のおまつりは始まるわ
暑さも雨も大変だわ
中止していたワクチン予約は始まるわで
もう何が何だかわからない。

パソコンを開いてはせっせと文字を打ち込む日々ではあるが
感染症に触れるのがいいのか、せめて物語の中ぐらいは……と
違う世界を書いたほうがいいのか悩む。
知識不足から、あれほど憂鬱だった時代物にだったのに
今では過去に逃げ込めるしあわせさえ感じている。
もちろん、昔だって流行病はあっただろうけれど……

そんなこんなでつらつらと書き上げた時代物……
『きよのお江戸料理日記2』が刊行となっております。
7月28日発送だったので、今日あたりから店頭に並ぶところも……
お見かけの際は、「おー続いたかー』とチラ見していただけると
幸いです。


書影はこんな感じ……どちらさまもよろしくお願いいたします。

きよ2書影.jpg


また8月5日には『田沼スポーツ包丁部!』文庫が刊行となります。
『放課後の厨房男子』シリーズ、大地の社会人篇、
男子高ノリのわちゃわちゃは継続中ですので、こちらもよろしくお願いいたします。

なお、秋川は絶賛引きこもり中ですので、持病の肥満とあれとこれとそれ以外は
いたって普通に暮らしております。
うだうだと仕事もしておりますので
おそらく秋にはまた刊行お知らせができると思います。
いろいろ大変な世の中ですが、皆様もどうかご安全に……


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『湯けむり食事処ヒソップ亭2』『マチのお気楽料理教室』文庫刊行 [小説のこと]

にっちもさっちも……

取材計画が全部飛んで日々鬱々している。
いかに目下の旅が取材であり仕事だと主張したところで
緊急事態宣言下での移動は憚られるし、やっぱり怖い。
かといって今後の執筆活動を考えたとき
取材に行けないという事態も物書きとしての生死に関わる。
まさに前門の虎後門の狼というやつだろう。

書店にまで営業自粛が要請され、出版不況に拍車がかかる今
それでも出版していただけるというのは幸せなことだ。
しかも新作のみならず、あまりにも出来が悪くてなかったことになりかけていた
作品まで文庫化していただけた。
ありがたすぎて下げた頭が上げられず、そのまま寝てしまいそう……(をい!)

というわけで生存報告を兼ねた刊行案内である。
文庫はすでに刊行、四六版は本日あたりから店頭に並ぶはず。
詳細(?)は以下のとおり。


『湯けむり食事処ヒソップ亭2』 講談社 5月18日刊行
『マチのお気楽料理教室』文庫   〃  5月14日刊行


ヒソップ亭2書影.jpg


マチ文庫書影.jpg

 なお『湯けむり食事処ヒソップ亭2』は急激な変化と先の見えない現状を扱いかね
 スタート時点を2020年春ごろの設定としております。
 そのあたりを踏まえてお読みいただけると幸いです。
 また『マチのお気楽料理教室』はカバーイラストは変わっておりますが
 単行本からの文庫化。ただし巻末にちらりとレシピが……
 あーんど! 5月21日ごろから講談社WEBサイト『tree』にて料理作成動画があがります。
 秋川の言い訳と開き直り満載のエッセーもあがる予定ですので
 お時間がある方はちらりとご覧いただけると幸いです。

   サイトはこちら→https://tree-novel.com/ 
     今はまだ秋川関連に浸食されて(笑)おりませんが
     それだけに自信を持っておすすめいたします。
     楽しい記事がたくさんありますので是非ご覧ください!
 
 



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『居酒屋ぼったくりおかわり!2』刊行予告 [小説のこと]

誰も知らない気がするので……

『居酒屋ぼったくり おかわり!』を出したのは2019年12月。
あの時点では、これでおしまいと思っていたが
ついついなりゆきで(笑)続編を書いてしまった。
いや、続編というのはおそらく正確ではない。
なぜなら、半分ぐらい『ぼったくり』ができる前の話が
入っているからだ。
いかにして『ぼったくり』が生まれ、
どんなふうに姉妹に受け継がれたか。
そして、増築したあとの話を少し……
『居酒屋ぼったくり おかわり!2』はそんな話である。

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『居酒屋ぼったくり おかわり!2』 アルファポリス
 2021年2月24日 発送予定

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何処にも出かけられず、時間を持てあましていらっしゃる方があれば
ちらりと覗いていただけると幸いです。

なお、お陰様で『きよのお江戸料理日記』は4刷となりました。
お読みいただいた方、本当にありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。



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近刊書影&More [小説のこと]

面倒くさい性格だけど……

明日できることを今日するな。
大書して壁に貼りたくなるほど
仕事を残すのが嫌いだ。
締め切りが過ぎてからが勝負というのが物書きの性らしいけれど
そうした意味では私はまったく物書きではない。
この性格のおかげでいろいろな人を巻き込んでは
迷惑をかけ倒してきた。
それでも今年だけは、自分の性格に感謝せずにいられなかった。

『きよのお江戸料理日記』は初めて書いた、
そして、秋川が絶対書かないジャンル第二位の時代物である。
(ちなみに第一位はミステリー。私の頭はひどく悪いのでトリックなど
生み出せるわけがない)
書かないジャンルと明言していたにもかかわらず
書いてしまったのはまさしく気の迷い……ではなく
偏に「やればできるはず!」と諦めなかった編集担当さんの根性ゆえ(笑)
そして着手して三日で絶望した。
なにかを書こうとするたびに立ちふさがる無知の壁。
あまりにも私はものを知らない……と。
その後、怒濤の勢いで資料を集め出した。
いっぽうで行ける限りの博物館と資料館に出かけ
写真を撮ったり、パンフレットを買い込んだり……
それはそれは忙しい日々だったが
予想もしなかった緊急事態宣言の中、なんとか書き上げられたのは
おいおいやればいいや……ではなく、とにかく資料が先、と
集めまくったおかげだろう。

『ひとり旅日和 縁結び!』についても似たようなものだ。
ここ二、三年狂ったように旅をした。
旅関係の話を書き始めるずっとずっと前から
二ヶ月に一度は旅に出ていたし
『ひとり旅日和』を書くことになってからは月に一度どころか
二週に一度旅に出たこともあった。
きっと続刊が出る、でなくても他の話に生かせるはずと信じ
無理やり機会をつくって全国を駆け回っていた。
おかげで取材にまったく出られない状況下であっても
なんとか続刊を形にすることができた。
もしも私が『明日やれることは今日するな』という性格だったら
この二作をこの時期に刊行することはできなかっただろう。

やるべきことがある限り、のんびりできない。
我ながら本当に嫌な性格だと思っていたけれど
ちょっとだけ自分を許せた。
そんな嬉しい作品たち――
お見かけの際は、ああこれが……と笑っていただければ幸いだ。



お江戸料理日記 書影.jpg


縁結び!小サイズ.jpg



【『放課後の厨房男子 まかない飯とShall we dance!篇』のこと 】


 日経ホール、大阪IMPホールとも無事終了致しました。
 残すは紀伊國屋サザンシアターのみです。
 感染拡大の中、原作者としても戦々恐々の日々ですが
 なんとか無事に千穐楽を迎えることを願って止みません。
 厳しい状況の中、劇場に出かけるという選択をしてくださった方々
 劇場においても最大限の感染対策に努めておりますが
 どうか行き帰りまで含めてお気をつけください。
 劇場では、自分が観たい人を観たいタイミングで観られます。
 カメラはどうしても台詞を口にしている人を追いますが
 台詞なんてそっちのけで楽しいことをこっそりあるいは大っぴらに
 絶え間なく繰り広げまくるのが『厨房男子』です。
 私も一度拝見しましたが、相変わらずのはちゃめちゃぶり……(苦笑)
 あの楽しみは劇場ならでは、存分にお楽しみください。

 そして、今回は見送るという判断をされた方々、
 ぜひ配信をご覧ください。
 私も二度とも拝見しましたが、カメラワークが素晴らしく
 劇場後方席ではなかなか見られないイケメンたちの汗のきらめきまではっきり……
 (ただし、美女の汗は見られません。美女は汗なんてかかないしトイレも行きません。
 お腹は盛大に鳴らしますけど……)
 大阪配信については『#おうちで厨房男子』でTwitterのトレンド入りを果たし
 サザンシアターでも……と意気込んでいるようです。
 観劇を楽しみながらTwitterでつぶやけるのは配信ならでは。
 (もちろん劇場では御法度の大歓声もdancingもありです)
 みなさまなりの『厨房男子』をお楽しみください。
 劇場、配信とも、キャスト全員で力強く拳を突き上げ
 みなさまの笑顔と幸せを祈ってくれる姿に感動させられること請け合いです。

  なお、逆説的ではありますが
 『配信でもいいから観たい!』という方々の数が実績につながり
 『こっそり楽しいこと』をたくさん見せてくれた演者さんたちを支えます。
 『放課後の厨房男子』は今回でいったん終了となりますが、才能溢れる彼らのこと、
 これからも素晴らしい作品を生み出してくれるでしょう。
 舞台文化を応援するという意味でも、どうかよろしくお願いいたします。
 
<配信チケット販売>  2020年11月12日(木)12:00〜11月30日(月)13:59まで
             ※予定枚数に達し次第販売終了。
             ※ご購入タイミング、視聴開始タイミングに関わらず、
              11月30日(月)17:59以降は映像の再生はいただけません。
<配信期間>
           生配信:2020年11月28日(土)開場17:30 開演18:00
           アーカイブ(見逃し)配信:2020年11月30日(月)17:59まで
 
 詳細はこちらから →https://event.1242.com/special/kitchenboys/ticket.html#TOKYOSTREAMING


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密な刊行案内(笑) [小説のこと]

というわけで刊行案内である。

本当は先ほどの記事に書こうと思っていたのだが
さすがにちょっと……な内容になってしまったので
しきり直し。
(おお、一日二回更新だ! ← 大馬鹿者)

三ヶ月ごとに締め切りがやって来て
中身がないんだから締め切りぐらいは……と死守しているのに
なぜが刊行は秋に集中する。
これは私が『秋川』だからか? と首をひねるが真相は不明。
まあ、読書と食欲の秋ということだろう。

以下、今秋の刊行予定


 ・『向日葵のある台所』文庫        KADOKAWA    10月23日
     → カバーが変わっていますが、単行本の文庫化です。
  
 ・『きよのお江戸料理日記』文庫      アルファポリス   11月中旬 
     → 時代小説ということで(?)文庫書き下ろしです。
       これはもう、ガチで大変でした。ぴえん通り越して、ぱおんからのどすん!
       参考文献で埋まりそうになりました。
       若者よ、歴史は頭が柔らかいうちにしっかり学んでおけ! です。

 ・『居酒屋ぼったくり おかわり!』文庫   アルファポリス  11月中旬
     → 『きよのお江戸料理日記』と同日発売となります。

 
   *なお、11月末にもう一冊単行本が出る予定です。
    情報未公開ですが、脱稿済み。イラスト、校正とも順調に進んでいますので
    たぶん出るはず……(汗)


ということでまとめてお知らせでした。

 なお、comics『居酒屋ぼったくり5』(しわすだ先生)は現在『大好評』発売中、
 舞台『放課後の厨房男子 まかない飯とShall we dance?』は10月31日から始まります。
 いずれも秋川以外の方の手が入るとこんなに素晴らしくなるのね~的な作品ですので
 全力でおすすめさせていただきます!(号泣)




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講談社文芸サイト『TREE]』 連載企画 Day to Day  [小説のこと]

こっそり参戦。

講談社文芸サイト『TREE]』にて
2020年4月以降の日本を舞台にしたエッセイや小説の連載が始まっております。
一日一話ずつ、毎日違う作家の作品が登場します。
3分ぐらいで、スマホからでも読めますので、休憩がてらお読みいただけると幸いです。
ちなみに秋川は『4月27日』担当、本日掲載となりました。
お目汚し失礼~って感じですが、ほかの鏘々たる方々を中心にお楽しみくださいませ!


TREEへはこちらから
  ↓
https://tree-novel.com/works/56b29b872d9162b106944778419a486f.html?fbclid=IwAR1194lqmhKHLJiqm2H3o3a4RiYx3-XqYfmovOSpR6td-OpDt40Q4_WDahY




以下 サイトより紹介

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連載企画 Day to Day
tree編集部お気に入り
Day to Day
新型コロナウイルスへの不安が世の中を覆っています。
出版界でも書店や図書館の多くが臨時休業となり、私たちが物語と出会える場は激減しています。
「緊急事態宣言」が発令されて以降、作家と出版社にできることは何か、数年経っても、この時のことを忘れずに前に進める企画はないかと考え、4月15日に、「2020年4月1日以降の日本を舞台に、作家に1日ずつ掌編を書いていただく」という企画を立てました。
すると約1週間で、日本を代表する50名以上の著者が、小説や随筆の執筆を引き受けてくださいました。
さらに、野間文芸翻訳賞を受賞された岳遠坤氏が中国語翻訳を、株式会社トランネットが、英語訳を引き受けてくださいました。

テレビをつけてもSNSを見ても、コロナの最新情報がまず飛び込むいま、小説家の力で、読むことで、少しでもみなさんの心を明るくできますように。
読書を愛するすべての方に、日々、物語を楽しんでいただけますように。


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『居酒屋ぼったくり おかわり!』&文庫8巻刊行  [小説のこと]

宿題終わらず居残り。

昨日、大阪より帰宅。
二泊三日で帰着するつもりだったけれど
予定が消化できず延泊。
なんというか……あほだな。
お陰でまたしても刊行予告がぎりぎりになっている。
とはいえ、ぎりぎりの理由は延泊だけではない。
要するにあれだ……こっぱずかしいってやつ。

なんだかんだで10巻で完結予定が11巻までずれこみ
(これは完全書き下ろしとなった3巻のせい)
挙げ句の果てに『おかわり!』……
さすがに引き際が悪すぎてお知らせしづらい。
本当にもう、宿題終わらず居残り そのもの。
それでもブログにすら書かないというのはあんまりなので
ひっそりとご報告

『居酒屋ぼったくり おかわり!』 11月28日発送  はい、明日です!
『居酒屋ぼったくり8 文庫』     〃

おかわり! の書影はこんな感じです。

居酒屋ぼったくりおかわり.jpg



番外というか、その後もちらりのお話です。
お見かけの際はよろしくお願いいたします。


それから、『ひとり旅日和』(KADOKAWA)増刷となりました。
お求めいただいた方、本当にありがとうございます。
ものすごく楽しんで書いただけに、その楽しさが伝わったのかもしれないと
大喜びしております。


そして、『放課後の厨房男子 リターンマッチは恋の味篇』大阪公演無事終了しました。
お笑いの聖地大阪で、たくさんの方に笑っていただけて感無量です。
笑い声が湧くところが、東京公演とは微妙に違っていて興味深かったです。
とはいえ、私は土曜の昼はテレビで松竹観て、吉本観て、の人でしたから
大阪の笑いどころのほうが納得しやすかったことは確かです。
(やっぱりねえーなんて感じです)
いずれにしても、皆様の笑顔は、CASTとスタッフの元気の源。
本日より博品館公演が始まりますが、引き続きよろしくお願いいたします。

ということで諸々でした。
とっぴんぱらりのぷう。



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舞台『放課後の厨房男子 リターンマッチは恋の味篇』初日 [小説のこと]

舞台はみんなで創るもの。

昨日は昼過ぎから日付が変わるころまで大手町にいた。
なんで? というのはあまりにも愚問。
もちろん、そこに日経ホールがあり
『放課後の厨房男子 リターンマッチは恋の味篇』が
めでたくも賑やかに初日を迎えたからだ。

なんでも舞台には『ゲネプロ』というものがあり
(本番直前の最終リハーサルとのこと)
関係者は見せていただくことができるらしい。
前回は参加することができなかったけれど
今回はのそのそと参上。
観客席ががらがらの状態でゆったりと拝見した。

その時点で私は、『ゲネプロってすごくいい!』と
思ってしまった。
なぜならそこにいるのはすべて関係者で
秋川なんて壁の染みみたいなもの。
好きな席からだらりらりんと観ていられる。
この気楽さときたら……という感じ。
リハーサルといえども気合いは本番と同様だし
CASTはみんな本当に一生懸命演じていた。
もうこれで十分、本当に素敵な仕上がり……と感動しまくり
余は満足じゃ、あとは余韻を大事に帰って寝ちゃおうか、と思ったほどだ。

でもね……どこかの男子高校生以上にお馬鹿な原作者は
またしても暴挙に出て、手元には既にチケットがあった。
(うんそう……『ファミリークラブ』とか入ってるやつね)
さすがにコレを無駄にするのはなあーということで
ゲネプロ終了後四時間を東京駅界隈をうろうろしまくって潰し
開場を待ってふたたび日経ホールへ。

そして迎えたガチの初回公演。
はっきり言わせてもらうと、ゲネプロとは全然違った。
なにが違うってCASTさんたちの目の輝きが段違い。
もうねえ……きらっきら。
空席ばかりの会場だとしても、彼らは全力で演じる。
だけど、そこに『観てくださる人』がいるといないとでは
ぜんぜん、ぜんっぜんっ、ぜーーんぜーーん!(やかましい!)違うのだ。
小ネタのひとつひとつを見逃さず、素直に反応して爆笑してくださるお客様。
そのおかげで、彼らは『よっしゃー!』感をどんどん膨らませ、
一挙手一投足がさらにきれっきれで鮮やかに。
そして私は今更ながらに気付かされる。
そうか……彼らは『観られる』ために存在する人たちなんだ。
観てくださる人が多ければ多いほど輝きを増す。
ゲネプロと本番が違うのは当たり前じゃないか、と……

彼らの輝きは彼ら自身の努力で作られてきたものだ。
それは間違いじゃないし、否定なんてできない。
それでも、お客様のはじける笑顔が、あふれる歓声が、
彼らにさらなる力を与える。
彼ら自身の輝きと、お客様から送られるエールという名の光で
まばゆいばかりの舞台が完成する。

昨日の日経ホールもそんな舞台だった。
夜の舞台だったから、仕事や学校を終えて駆けつけてくださった
お客様も多かっただろう。
終演後、リピーターズチケットを求めるお客様の列は階段の遥か上まで続き
皆様お疲れのはずなのに……と申し訳なくなるほど。
(実は私も並ぼうかと思ったのだが、さすがに顰蹙です、と止められた……くすん)
一度観た舞台をすぐまた観たいと、時間を割いて並んでくださる。
本当に嬉しいし、ありがたいし、お礼の言葉もない。
舞台はCASTとスタッフ、そしてお客様が力を合わせて作るもの。
がらがらのゲネプロを観たからこそ、気付くことができた事実である。

これから日経ホール、松下MIPホール、そして博品館劇場と公演は続く。
CAST、スタッフはもちろん、来てくださるお客様おひとりおひとりにとって
とにかく楽しい日々でありますように。
怪我なく、元気に走り通せますようにと、心から願っている。

それと……
またしても原作が行方不明すぎて、
秋川大丈夫か? とご心配くださっている優しい皆様。
どうか今一度、原作をお読みください。
そして壇上の彼らをご覧ください。
どこかに違和感を覚えますか?
キャラがぶれていると感じますか?
原作ならこんなこと言わねえ!
なんて台詞がありますか?
少なくとも私はそう思いません。
不遜を承知で申し上げれば
多少ストーリーが変わったところで
秋川が作ったキャラは壊れません。
『放課後の厨房男子』の世界観はしっかり守られています。
その世界観が揺るがない限り
どんなエピソードが持ち込まれようが『放課後の厨房男子』なんです。
原作にないエピソードや登場人物は世界をさらに広げてくれます。
秋川が『原作が跡形も~』と言うのはあくまでも受け狙い(をい!)
本当に台無しになってると思ってたら、差し違えても止めてます。
こう見えて、やんちゃなんです秋川は。
だからご安心を……

ということで、舞台を語るとどうしてこんなに長いんだ! なブログでした。
とっぴんぱらりのぷう。



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