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センター試験国語の平均点 [ニュース]

百点満点じゃないの?

思わずそう呟いてしまった。
今年度のセンター試験の国語平均点が
97点だそうだ。(中間集計)
凡そ50%の採点率での数字だから
今後少しは変動するかもしれないけれど
それにしても・・と頭を抱えそうになる。

このセンター試験の国語については
昨年も小林秀雄が出題されて物議を醸した。
昨年の平均点が確か101点。
今年は古文・漢文が足を引っ張ったらしく
昨年よりもさらに低下。
これはいったいどうしたことだ・・・
日本の高校生が英語よりも日本語で点が取れないなんて。
(ちなみに英語の平均は120点ぐらい)

それともあれか・・・そもそも出題者のほうがおかしいのか?
センター試験の問題については、教科の如何を問わず
200点満点であろうと100点まんてんであろうと
だいたい6割程度の平均点になるように問題を作成するそうだ。
英語の出題者はその趣旨に沿った出題ができていて
国語の出題者にはそれができていない。
つまり、日本の学生の学力を見誤っている、ということなのか?
こうなるともう学生が悪いのか出題者が悪いのか
わからなくなってくる。

いずれにしても、学生教師共々能力が低下しつつあることは確か。
ここらで本気で何とかしないと、日本の若者はおしなべて
英語はぺらぺらだけれど日本語が不自由な者ばかりになってしまう。
とはいえ、一体どうやったら国語力が上がるのか私にもわからない。
ちなみに、今年の受験生たちは、現代文の得点率はけっこう高かったらしい。
今年の現代文(小説)は古い作品ではあったけれど
まるで今風のちょっとライトな作風で意外と読みやすかったのかもしれない。
文章というのは時代によって変わっていくものだから
こういうライトな文章が一般的だとなったら小林秀雄や古文・漢文との乖離は
ますます激しくなり、理解はさらに浅くなるだろう。

源氏物語にしても枕草子にしても
それらを題材にした小説やコミックがたくさんだされている。
導入としてそういう作品を読むことはいいことではあるが
それだけで読んだ気、わかったつもりになることはとても危険だ。
大まかな概念と世界観を頭に入れた上で
原典を読み直すというような作業が必要とされるのだろう。
とはいえ・・そういうことをじっくりやるには今の学生は忙しすぎる。
一番の問題は、そこにあるのだろうなあ・・なんて
学生たちに同情してしまうのである。




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HCのS

先日の新聞の4面を使っていたあの試験問題。私的には株式欄に匹敵するくらい難解でした・・・
平均点からの乖離率は即ち現実の日常生活の必要性からの乖離を意味するのではとも思います。
けれども若いアーティストたちの楽曲を聴いてると、結構難しい言葉を使っています。そんな言い回し、今時しないよななんて思う時がありますが、歌詞の世界に古文を発見し、日本語の良さを感じたりする今日この頃。
by HCのS (2014-01-24 03:39) 

秋川滝美

HCのSさん

難しい言葉を使うことがかっこいいともてはやされた時代は
利口な人は難解な内容を易しい表現で説明できる、という
概念にぶっ飛ばされてしまったように思います。
確かにその通りなんですけど、難しい言葉を躍起になって
使おうとすることもある意味大事だったんじゃないかなあ・・・と
思ってしまう今日この頃。
by 秋川滝美 (2014-01-25 23:17) 

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