今後のこと

曲がりくねった直線を前へ前へとバックする。

子どものころ、そんな文章を目にしたことがある。
言うまでもなく矛盾をテーマにした言葉遊びであるが
実はこの文章、恐ろしく長く、8章ぐらいまであるらしい。
（気になる方は目の前のお利口さんな箱に訊いてみてください）
なんとも馬鹿馬鹿しい文章の連続なのだが
今の私は、なんとなくこの文章みたいだなーと思っている。

大きなシリーズを終わらせて、さあ次、となっても
やっぱりテーマは同じ。
心理的にはちっとも前進した気がしない。
お金をいただく物書きなのだから、需要を考えるのは当たり前
それは重々承知でも、ええんか、これで？……となってしまう。
まあ、注文があるうちはいいんでしょ、と開き直るしかないが
己の限界を突きつけられているようでけっこう辛い。

……というような愚痴（あるいは自虐自慢？）はさておき
今後の予定をちらりと……

・３月末　『居酒屋ぼったくり６　文庫』　　　　　　　　　アルファポリス
・４月　　『幸腹な百貨店　デパ地下おにぎり騒動　文庫』　講談社
・５月　　新作（タイトル未定）　　　　　　　　　　　　　講談社

とまあ、今お知らせできるのはこんな感じ。

これ以外に、今手がけているもの、その次に着手するもの、文庫の続刊……あたりが
今年中の刊行になる予定です。
コミカライズも……あるといいなあ……たぶんあるでしょ（楽観的）

ということで、今後の予定でした。
ちなみに今年の（も？）秋川のテーマは『旅』
公私ともに、できる限り旅に出てやる！　と意気込んでおります。
旅日記はなかなか上げられませんが、
どちらさまも引き続きよろしくお願いいたします。



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コメント 4

　秋川さん　書きたいものを書けば良いとおもいますよ。
これだけのファンがいるのですから。

　ところで、ぼったくり11巻
完結はおめでたいと思うのですが
寂しさも否めず　
購入したもののまだ読みはじめられず・・・。
もう少し、自分の心が落ち着いてからと
思っております。

そんな私は用法容量を誤り、すっかりフレディー依存症。
明日、チネチッタの応援上映に行ったら
少し切り替えないと　と反省しております。
明日は思いっきり一緒に唄ってきます。

先日、久々に　いい加減な夜食シリーズを
読み返していたのですが、
秋川さんの言うバカップルに癒されましたよ。
いつか　その後編　待っています。
by ゆうさん (2019-03-02 13:17) 

居酒屋ぼったくりの最終巻読みました。終わってしまうのは寂しいですが、いい終わり方でよかったです。その後の話も機会があれば書いてほしいです。
ところで、「いい加減な夜食」と「ありふれたチョコレート」はもう完結なのでしょうか？続きが出るのをずっと待ってるのですか、今後出る予定はありますか？
by シン (2019-03-02 22:21) 

ぼったくり終わりなんですね。
寂しです。
また、私も夜食や、チョコレートみたいなお話も、嫌でなければお願いしたいです。

by みか (2019-03-04 10:55) 

ゆうさん

『居酒屋ぼったくり』はもともと完結していた作品なんですよ。
もちろん、WEBでのことなどなかったことにして
書き続けることは可能だったかもしれませんし
版元に無理をお願いしたことも確かです。
それでもここで終わること、終わらせることに私は満足しています。
もうちょっと読みたかった、という声をいただけるぐらいが
ちょうどいい去り際なのでは……と思う次第です。

シンさん

ご愛読ありがとうございます。
『いい加減な夜食』『ありふれたチョコレート』いずれも
思い出深い作品です。
出版のことなどなにも考えずに、勢いのみで書いた作品だけに
破天荒ぶりを楽しんでくださる方も多いのでしょうね。
嬉しいと同時に、どうしようもない恥ずかしさも覚えます（汗）
あの勢いを取り戻す日がくればいいなあ、なんて思っております。

みかさん

終わりを迎えられてよかった、と私自身は思っています。
完結に至らないまま放置、あるいは私自身が世を去る……
なんてことになったら、読んでいただいている方々に
お詫びのしようもありません。
始めたものはきちんと終わらせる、それが私のセオリーです。
長らく『居酒屋ぼったくり』にお付き合いいただき、
本当にありがとうございました。
今後は、長短、重軽、甘辛取り混ぜて、いろいろなものに
挑んでいけたら、と思っております。
by 秋川滝美 (2019-03-14 10:37)