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東日本大震災から千日 [ニュース]

東日本大震災から今日でちょうど千日。

今朝の新聞の一面記事は『家が足りない』だった。
東北では震災によって多くの家が全半壊した。
その数は四千戸に昇るそうで
代わりに住める住宅の供給は全く追いついていない。
町を復興させるためには何よりもそこに住む人が必要。
店も工場もそのほかの機関もまずは人ありきである。

壊れた家、壊れていなくても原発事故の影響で
住むことが出来なくなってしまった家。
出来るならば、今まで住んでいた場所の近くに住みたいと願い
たくさんの被災者が新しい住まいを探している。
不動産業者には、紹介を求める人たちの申込書が
山のように積み上がっているのに
紹介する物件が全然ないのだそうだ。

震災から千日。
被害が大きくなかった場所の人々は
東日本大震災のことを忘れかけている。
オリンピックだ、安部ノミクスだと派手に打ち上げて
国民の期待を煽り、挙げ句の果てに
ここぞとばかり特定秘密保護法案を持ち出した政府は
八人家族で1DKの部屋に住む被災者の方々を
それでも避難所よりはマシだと喜んでいる人たちを
一体どうするつもりでいるのだろうか。

今、政府がすべきことは
フクシマに関する情報に覆いをかぶせるためとしか思えないような
傍若無人な保護法を無理矢理通すことではない。
一時しのぎの場所からは、安定した生活は生まれない。
とりあえず屋根さえあればいい時期はとっくに過ぎた。
被災者を避難所に押し込んだまま忘れ去ることは許されない。
一刻も早く、一軒でも多く、被災者の方々が
安心して暮らせる「いえ」を供給すること。
震災から千日が過ぎても、まだ何も出来ていない。
復興は始まってすらいない場所がある。
国会で大騒ぎしている政治家はそのことを肝に銘じ、
もっともっと真剣に復興支援に励んでいただきたい。



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HCのS

私の友人宅には娘さん親子が自主避難していて今も家族離散状態が続いているようです。
川内村(原発のとなり町)に嫁ぎ、ご主人は役場の職員なので現地に単身残り、義父母は福島県内の仮設住宅に身を寄せているとのこと。
ふるさとを奪われ、家族の時間を奪われ、言いえぬ苦悩を抱えている方はまだ大勢いる事でしょう。
心身共に疲れ切って帰宅し、いい加減な夕食を作ってお腹を壊さないでほしいものです・・・ ん?
by HCのS (2013-12-05 18:07) 

秋川滝美

HCのSさん

私の知人はもう元の家に戻ることを諦め
少し離れた場所にアパートを借りて住んでいます。
それでも、今年も福島からいつもと同じリンゴが届き
その芳香にうっとりとしています。
何も変わらない、でも決定的に変わってしまった福島を
思うと、何とも複雑な思いを抱きます。
いい加減でも、いい加減じゃなくても、家族が揃って
食べられる夕食が一番だとしみじみ思います。

by 秋川滝美 (2013-12-06 22:47) 

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