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8月は夏休み [日常]

あーなーつやすみー!

七月末締切の原稿を月半ばに提出
ちょっと打ち合わせをしたあと
最速で改稿して再提出。
なんというか、久々に書くのが楽しかった。
楽しすぎて予定枚数を大幅に超過
自分で削りかねて、またしても編集担当さんに丸投げ。
でもあちらはさすがにプロ。
枝葉末節をさっさと見つけてばっさり削除。
ついでに足りないところの書き足し指示。
方針が明確だから、あっという間に直せた。
いつもながらに、編集担当さんという存在に感謝する。
世の中には、編集者なんていらないという人もいるらしいけど
私には無理。
暴走する筆を的確に導く存在は必要不可欠だと思う。
もちろん、相性の良し悪しはあるし、
長年かけて築いた信頼が、瞬く間に崩れることもあるけれど……

それはさておき、とにかく夏の原稿は終わった。
秋から書く予定のプロットも無理やり形にした。
先を思うと不安しかないけれど、それも今は棚上げにして
夏休みを取ろうと思う。

今年の夏はいろいろな意味でタイミングがいい。
仕事とは関係のない旅をして
仕事とは関係のないものを食べ
仕事とは関係のない酒を呑み
仕事とは関係のないものを書く。
(結局書くんかい!)
そんな夏にしたいと思う。

というわけで、八月はお休み
皆様もよき夏をお過ごしください。
(とか言ってても、校正紙はどかどか届くんだろうけど)


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【刊行予告】

放課後の厨房男子 まかない飯篇 (幻冬舎文庫) 8月6日刊行

   表紙は単行本のときと同じですが、おそらく帯に『彼ら』が……


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舞台『放課後の厨房男子』続編決定御礼 [小説のこと]

そこに連れて行ってくれる方々に深礼。

昨秋、舞台化された拙作『放課後の厨房男子』は
お陰様で大入り袋が出るほどの活況、
博品館劇場の当日券行列記録更新という快挙を成し遂げた。
出演者、スタッフはもちろん大喜び、腐れ原作者は狂喜乱舞だった。
それでも、再演、続編となると話はそう簡単ではない。
それは千秋楽を迎える前からわかっていた。

実は、千穐楽の前日制作サイドの方々と話す機会に恵まれた。
その場には出演者の皆様もいて、千穐楽を前に再会への意気を高めていた。
言うまでもなく、再演、続編への期待だ。
「絶対またやろう」「また会いましょう」という言葉が飛び交うたびに
みんなが制作サイドの方々を見る。
「再演、お願いしますよ-」と明に暗に語る中、彼らは困った様な顔で笑っていた。

これは難しいかもしれないなあ……

正直、そんなふうに感じた。
もちろん、彼らは『なんとか再演できるようにがんばっていきます』とは
言ってくれた、それでもなお、できない可能性の方が高いと思ってしまったのだ。

千秋楽を迎えたあと、しばらくして彼らにお目にかかる機会があった。
そのときも、『頑張っています』と仰っていただいたけれど
私はあまり信じていなかった。
なにより……出演してくださった方々があまりにも忙しすぎて
来年のスケジュールが押さえられないのではないか、と不安だった。
「会いに行けるアイドル」であるふぉ~ゆ~君たちは、舞台に上がりっぱなし。
それどころか、テレビでもちょくちょく目にするようになってきた。
きっと彼らのこれまでの努力と人柄の良さが、ようやく時代を捕まえたのだろう。
よかったねえ、と思う反面、辛い気持ちが溢れた。

遠くに行っちゃうなあ……厨房男子、難しいかもなあ……

一度だけでも演じてもらえてよかった、と『思い出箱』にしまおうとしたとき
『厨房男子』シリーズを担当してくださった編集者さんから連絡があった。

明日、ニッポン放送さんが来社されます、きっと再演の話でしょうと……

翌日私は、打ち合わせが終わり次第連絡するという言葉を信じ、ひたすら待っていた。
そしてメールで届いたのが、『放課後の厨房男子2』という
明らかに続編とわかる企画書。
再演ならいろいろ再利用できて助か……(以下自粛)
という大人の事情をぶっ飛ばしての続編作成。
大丈夫なのか、本当に! とひやひやどきどきしているところに
さらに聞かされた『リターンマッチは恋の味』なるサブタイトル。
おい待て、恋されるのはいったい誰なんだ、
うらやましいからちょっと代われ、と叫びそうになった。

いや、おおむねはわかってますよ。
これでも私、原作者ですから。
でも、原作が良い意味で行方不明になるのが舞台版厨房男子だから
思いもよらぬ脚本が届く可能性は高い。
しかも、脚本があるからといって、思惑どおりに演じるとは限らないのが
あのカンパニーなのである。
でもいいの、やりたいようにやってください
とにかくまた彼らが演じてくれるなら、余は満足じゃ。

そんな気持ちで企画書を捲った私の目に飛び込んできたのはこんな一文。

『年をまたいでも日々届く続編公演待望の声にお応えし
さらなる盛り上がりをつくってまいりたく存じます』

ありがとう、末那高包丁部&舞踏部&顧問教諭の熱いファンの皆様!

結局、なにかを動かすのは、真にそれを望む人の声だ。
しかも、どちらかというと送る側ではなく受け取る側の声。
あの舞台を見てくださった人、見られなくて悔しいと思ってくださった人
おひとりおひとりが、生の声を制作サイドに届けてくれた。
終演直後のみならず、ずっと、ずっと……
その効果は、何気なく要望を送ってくださった方が思うより
百倍も千倍も大きかった。
だからこその続編決定だと私は思っている。

ほんとうにありがとう……また舞台の上の彼らが見られる。
他の作品も拝見してはいるけれど、やはり自作は特別。
そんな機会を二度もいただけたことに、感謝することしきりである。
(しかも今回は、博品館と日経ホールに大阪のIMPホールを加えての三会場。
こちらからも伺いたい、という願いまで叶えていただけ、秋川感涙)

そして、演者&スタッフの皆さん。
ぎっちぎちのスケジュールの中、続編の話を快諾してくれてありがとう。
できれば転校生は出したくなかった。
新しい子を受け入れるのはぜんぜんありだけど、誰もいなくならないで。
そんな我が儘な期待にしっかり応えてくれてありがとう。
もちろん、続編を決めてくれたニッポン放送さんもありがとう。
もうね、どっちにも足を向けて寝られない。
かくなる上は立ったまま寝るしかねえ! という感じ。

立ったままは大変寝づらく、もぞもぞ起き出した私は
週末の有楽町に参上し、フライヤー(配布用広告)をゲットした。
この素敵な笑顔を手元に置きたいと思われた方は
『ニッポン放送社屋』あるいは『博品館劇場』へGO!
おひとりさま三枚まで持ち帰れるそうですので
愛玩用、布教用、永久保存用とご活用ください。
ちなみに、土日は『ニッポン放送』はしまっておりますので
くれぐれもお気をつけください。

駅から三分のニッポン放送に入れず、博品館まで遠征した秋川からは以上です。
(ちなみに腐っても原作者、言えばもらえるのは百も承知だけれど、
待ちきれなかった&暇だっただけなのであしからず)

フライヤー.JPG





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