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『SHOW BOY』&『夢ぞろぞろ』 [日常]

仕事で書かないとブログの更新が増える(笑)

『厨房男子』の続編が決まったから、と言うわけではないけれど
先月、今月と続けて舞台を見に行くことができた。
観劇というのはなんとも難しくて
上演期間は限られるし、スケジュールをあけてさあ行くぞ!……と思っても
気付いたときには抽選期間終了、応募してても当たらないなんてことはざらなのだ。
かくいう私も、『チーム厨房男子』の諸君が出演している作品は
可能な限り見に行くつもりでいるのだけれど
時間が合わない以上に、まーチケットが取れない,取れない……
『残念ながら……』で始まるメールを幾度目にしたことか!
さらに、抽選がない作品でも熱狂的ファンは必ず存在していて
ばたばたしてて気付いたら完売……なんてことに……。
(こちらは抽選外れよりさらに悔しい、自分さえしっかりしてれば! となる)

それでも神は腐れ物書きを見捨てきったりはしないようで
とにかく倍率の低そうな平日昼間を狙って応募してみたら当選、
チケット発売日をスケジュールにしっかり入れてWEBから申し込み、ということで
なんとか二作品のチケットをゲットした。

ということで,以下感想。

・『SHOW BOY』 ふぉ~ゆ~主演 シアタークリエにて

例のイケメン君たちは、タップダンスを踊ったり
ピアノを弾いたり、中国語会話を披露したり
手品やジャグリングに挑んだり……と
それぞれに与えられた課題を見事に完遂。
あの忙しいスケジュールの中で,いったいどうやって練習したのか
もしかしたら彼らには影武者がいるのでは? 
と目をごしごし擦って本人確認してしまうほどだった。

けれど、どこから観たって彼らは彼らで
終演後ご挨拶に押しかけた私に
「あ、来てらっしゃったんですかあ~」
なんて,気さくな笑顔を向けてくれた。
ホントにね……疲れてるに違いないし
夜の公演だってあるのに、なんて良い子たち。
中身はちっとも変わらない。
でも『技量』は間違いなく上がっている。
なんというか、物語の構成にも理由はあるのだろうが
全員が『俺こそ主役』のオーラを出していた。
自信に溢れ、ストーリーの中心にどっかと立っていたのだ。

もうね……おばちゃん,大感激。
もとから彼らのファンだった人たちは
「もともとすごいんです!」
って怒るかもしれないけれど
私は彼らのステージを観たのは『放課後の厨房男子』が初めてで
そこを原点とするしかない。
たった一年しか知らない私にもわかるほど、彼らは大きくなった。
去年から今年にかけて
個人で立つ舞台をたくさん経験したことで
グループではなくひとりの役者としてのあり方を身につけたんだろうな……
なんて勝手に思っている。
個人活動が増えることで、揃っての活動が減るグループもあるけれど
彼らはそうはならないと信じたい。
ひとりひとりが外で得たものを持ち帰り、さらにグループが伸びていく。
そんなグループに違いないし、そうあってほしいと願っている。


・『夢ぞろぞろ』 田中穂先(柿喰う客) 小沢道成 シアター711にて

田中穂先さんは厨房男子で舞踏部の一員,長谷川を演じてくれた方である。
(あの五七五調でしゃべる人といえばわかる人にはわかるだろう)
昨冬の『美少年』という作品も拝見したときも圧倒的熱量(汗の量?)に
降参状態だったけれど、あのときは演者は四人。しかも年齢的にも
一番若く、先輩方を頼りにしている感じが大きかった。
ところが、今回はふたり芝居である。
ということは、穂先さんの台詞もシーンも倍増、汗の量も倍……
いや、そんなことはどうでもいい。(よくない。汗の量は気合いの現れだ)
相手役の小沢さんは素晴らしい俳優だけれど
それだけに、抜擢してくれた期待を裏切らないよう頑張らないといけない。
実は私は、心配していた。
大丈夫か,長谷川ーーーー! って。
でもね、そんな心配、まったくいらなかった。
穂先さんは素晴らしかった。
他人からみればなんの問題もない日常、
それでも躓き,進めなくなってしまった自分を持て余し
迷い、苦しむ若者の姿を見事に描き上げた。
さらに、相手役の小沢さんとのやりとりの中で
簡単には解決しないだろうわかっている問題であっても
自分を肯定することで、いつかは乗り越えられるのかもしれない、
と思わせてくれた。
観客に希望と勇気をくれた。

ネタバレは悪だと承知の上で一言だけ書く。

『ここまでは来れるから』

この一言は、なにかというと卑下ばかりしている者(=私)への最大のエールだ。
進めない,踏み込めない距離よりも、これまで進んできた距離の肯定。
主催の小沢さんが『優しい物語』を創りたかったと仰っていたとおり
『夢ぞろぞろ』は本当に優しい物語であると同時に『許しの物語』でもあると思う。
過去の自分、今の自分、そして未来の自分をも許す物語。
ひとりでも多くの方に観ていただきたいと思う。
公演は下北沢『シアター711』で12日まで。
当日券も必ず出します、予約は上演2時間前までOKですという舞台
お時間のある方は、ぜひ。
(ちなみにこの二時間前までOKというのは,あまりにも暑くて並んでいただくのが
気の毒だから、という理由だそうです。本当に優しい……)

ということで、観劇記終了。
とにかく今は、
一年間、様々な経験を積んできた彼らが創る『放課後の厨房男子 リターンマッチは恋の味』が
楽しみでならない。


パンフレット.JPG





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